行ってきました。行くのに当たって天気が悪かったにも困りましたが、ドレスコードがあったのはもっと参りました。ジャケット着用はともかく、ジーンズ不可は私には難題だったと言うところです。ジーンズ以外のズボンとなるとスーツしか持っておらず、やむなくネクタイまでフル着用で参加です。まあ、実際に会場に行ってみるとイブニング・ドレスや和服まであったので、場違いにならずに済んだのは幸いだったと言うところでしょうか。
でもってコンペ出場者は14名でしたが、関西大会出場資格を得ていたのはそのうち6名と言う内容です。ここも前に書きましたが、関西大会(つまりは世界大会にもつながる)に出るにはバーテンダー資格だけではダメで、他に特定の資格が必要だそうで、参加選手のうちこれを満たしていたのが6名だけだったぐらいの理解で宜しいかと思います。
ほいじゃ6名以外の8名は何に参加したかですが、競技は3部門(フルーツカッテイング部門、課題カクテル部門、創作カクテル部門)あり、そのうち創作カクテル部門にのみ参加したというところです。この辺は有資格者6名だけではチト大会が寂しくなるのと、若手の勉強の場の意味合いがあったんじゃないかと思っています。前はもっと有資格者が多かった気がするのですが、今年がタマタマなのか、それとも最近になって資格条件が増えたのかはまた飲みに行ったら聞いておきます。
3部門のうちフルーツカッテイング部門は非公開です。完成作品だけ展示されているのですが、評価は微妙ですねぇ。なんとなく手際の差がわかるような、わからないようなです。どちらにしろ点数は公開されませんから、見ることの出来る課題カクテル部門の感想に進みます。
課題カクテルは全国共通(そりゃそうか!)でアドニス。レシピを書いておくと、
ドライ・シェリー | 2/3 |
スイート・ベルモット | 1/3 |
オレンジ・ビターズ | 1dash |
これらをステアして、カクテル・グラスに注ぎ、オレンジピールを絞りかけて完成です。作るのは5杯分なんですが実際の手技(手順に個人差は若干あり)として
- カクテルグラスに氷を2〜3個入れステアする
- ミキシンググラスに氷を入れステアする
- カクテルグラスの氷を捨て、水分を拭き取る
- ミキシンググラスの水分を切る
- ミキシンググラスに材料を目分量で注ぎステアする
- グラスにカクテルを注ぐ
審査を見ていると結構ドライなもので、作り終わった後のボトル(選手ごとに新品を使います)の残量のチェックをやってました。正しく1:2で混ぜられたかのチェックのようです。見ながら厳しいなと思いました。手際については私では評価は難しいのですが、目に見えて判るのは作った量です。
5杯分作るのですが、足りなきゃ最後のグラスは足りなくなりますし、多すぎれば6杯目のグラスに余りがモロに出ます。昨日はなぜか余るより足りない人が多く、表情は押し隠していましたが「チト足らんか!」の無念そうな感じが伝わりました。例年は余り方の少なさで競う感じがありましたが、どうもレベルが高かったそうで、選手はジャストをシビアに競ったためじゃないかと個人的には思っています。ちなみにこの部門の優勝者は完璧にジャストでした。
創作カクテル部門は発想の勝負なんですが、観戦者が目に見えるのはカクテルの色です。これが今年はかなり偏っていまして、14名中12名が赤色系です。カクテルが赤色である事は別に不思議でもなんでもないのですが、こうも赤が多かった原因としては、今年のコンペのポスターにも原因がありそうと思っています。これはパンフの表紙なんですが、
結果なんですが優勝者は3部門とも1位でブッチギリの優勝です。神戸のバーでも老舗のSAVOY系列のSAVOY hommageの選手です。確かにちょっと抜けている感じはありました。関西大会でも活躍され、全国からさらに世界を目指して欲しいところです。一度飲みに行きたくなりました。
1位がブッチギリだったので2位(ここまで関西大会に進めます)が逆に激戦になったのですが、私の行きつけの万年3位に甘んじていた選手が滑り込みました。後で聞くとフルーツがかなりの失敗であったらしく、課題部門でも「少し足りない」になり半分あきらめていたそうです。そこを滑り込んだのですから、いつもクールな彼が涙を浮かべていたのが感動的でした。
優勝選手とは少し力の差がありますが、関西大会は来年だそうですから、そこまでに挽回する時間は十分にあります。彼も精進してさらなる飛躍を期待したいところです。そうそう、バーのマスターは審査委員長だったのですが、感想を聞くとこれもドライなもので、
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関西までは行けるんや