ブログとツイッター

申し訳ありませんが、今週は休載にします。とてもとてもブログを書いている時間が無いもので申し訳ありません。さしての内容を書いているわけではないのですが、あんなものでも手間とヒマが結構かかり、さすがに悲鳴をあげています。お楽しみにされておられる方もいる(じゃないと余りに寂しい)とは思いますが、よろしく御了解頂きたいと思います。

これで休載にしてしまうと愛想がなさ過ぎるので、少しだけ雑談を綴っておきます。



なんとなく馴染めなくて敬遠していたツイッターを研究中です。未だにシステム全体が理解出来ていないのですが、漠然と判って来た事があります。ツイッターマイクロブログと言われる様に、原型的にはブログのエッセンスはありますが、根本的に違う感じです。どちらかと言うとBBSに近い印象も受けますが、これもエッセンスはあってもかなり違う世界が広がります。

あえて言えば、ブログのコメ欄とフリートークのBBSをかき混ぜて化学反応を起したようなものと言えば良いのでしょうか。どうもフォローしているとフォローされているの関係が未だに理解出来ていないのですが、とにかくいろんなところのコメント言うかエントリーと言うか「つぶやき」が横のつながりで湧いてきます。

私は片隅でひっそりやっているだけですから、「つぶやき」の量はしれていますが、規模の大きいところは、それこそ「ガサッ、ガサッ」て感じでタイムラインに情報が流れ込んでいるんじゃないかと想像しています。たぶん例の140字の制限も、そういう世界を想定して設けられていると考えれば理解できます。これが1000文字の世界になれば、かえってツイッターが成立しないんじゃないかと感じたりしています。


こういうツイッターワールドは、初心者と言うか参入者には敷居が低い世界だと思います。ネット世界であっても、やはりお仲間が欲しいという欲求はあると思います。ところがこれが案外難しいところがあります。ブログを長く書いているので判るのですが、ブログでの世界の広がり方は時間と手間がかかります。無名の匿名ブログを書いたところで、ほとんど誰も読んでくれませんし、コメントもそうそうは入れてくれません。

地道にエントリーを更新し、たまたま誰かが発見してくれて拡散してくれて、世界が徐々に広がっていく感じです。殆んどの方は世界が広がる前にブログ継続に挫折されているんじゃないかと思っています。今日はデータを引用しませんが、ブログ参入数と退出数が均衡しているのは一つの傍証です。ある程度の人気ブログになるには、非常に厳しい道程が待っています。

それに較べるとツイッターは短期間で賑わう様になると思います。これはブログからすると羨ましい環境で、賑わってこそ次を書き込む気力と言うか、嬉しさが生まれます。そういう短期での反応がブログではまずありえないので、これは長所だと思います。とりあえず続けるモチベーションが手軽に得られるのはツイッター隆盛の一つの要因としても良さそうです。

ツイッターのもう一つの長所は情報拡散力の早さです。使い方が判っていない部分が多いので具体的には説明できないのですが、うまく使えば自分が発信したい情報を多数の方に瞬時に拡散できます。同じ作業をブログやBBSでやろうとすれば、それこそマルチポストを地道に行わなければなりません。どうやらツイッターマルチポストをもシステムの中に取り入れてしまってる様に思います。

ついでにもう一つ長所をあげると、ブログ的な世界に較べると、横の拡がりが桁違いに広いので、色んな情報が入りやすくなっています。北朝鮮の砲撃報道もかなり早い段階で広がっていましたから、さながらクチコミニュースのネット版みたいな印象も受けました。自分が期待していない情報も流れ込んでくるのも大きな長所のように思います。

これも長所と言うかブログやBBSはむしろ話題が拡散しないように様々に工夫されて運用されていますが、ツイッターはむしろ逆の印象があります。


ここまで書けば私もブログを放棄してツイッターに流れ込んで行きそうに思われる方もいるかもしれませんが、やはり短所もあります。140字の制限は誰でも手軽に情報を発信するというメリットのために重要な点ですが、まとまった量の意見を発信するにはチト不向きです。何回にも分けて発信するという手法もありますが、基本的には不向きな様に感じます。

それと議論を追っかけると言うか、煮詰めるのはやや苦手の様に感じます。どうも「リスト」と言うツールである程度可能(使い方がまだよくわかりません)になるようですが、気を付けておかないと情報の流れが非常に速いので、どこに行ったのかわからなくなります。ツイッターでは炎上しにくいと言われていますが、ブログやBBSに較べて流し去るスルーする力がシステム的に強いのが理由の様な気がします。


それでも、これからはブログからツイッターに流れる方が多くなるんじゃないかと予想します。ではブログがツイッターに完全に取って代わられ、ブログが衰退するかと言われれば微妙です。やはりブログでそれなりの長文意見を発信したいと言う欲求は残るだろうからです。ブログ的な世界とツイッター的な世界は近いとも見えますが、私の感触では別次元の感覚です。

そう言えばhatenaではまだ未対応のようですが、ブログのコメ欄をツイッターに融合させた形態をどこかで見ました。これは一つの方向性で、ブログとツイッターの短所を補う方向性の現われではないかと思っています。この方向性が正しいのか、見当ハズレなのかは時間が経たないと判断できませんが、しばらくは何らかの融合性を目指す動きが続けられると思っています。


それとツイッターは参入しやすいとしましたが、どうもそれなりの人気を得るにはブログ同様に継続的な情報発信が必要そうです。幾つかの医療ブログの更新ペースが遅くなっていると思っていたら、ツイッター世界で御活躍されていました。読みながら感心するぐらい「つぶやき」を発信されていましたから、あれだけの手間をかければブログの更新は難しくなるだろうと感じた次第です。

まだまだ私が観察したツイッターワールドはほんの一部で、全体像を把握している訳ではありません。ただ熱気は物凄そうなので、これからの情報発信の一つの主役になっていくとは思います。ブログ隆盛も、ブログ以外に情報発信の手段が乏しかったからこそのもので、ツイッターと言う選択が出来れば、そちらに適した方は必然的に流れるのは自然現象として良さそうです。

そうですね、ブログの登場だけでも一億報道機関化現象になると思っていましたが、ツイッターはこれをさらにこれを促進し、定着させる効果があると思います。とは言うものの使い方にまだ慣れていませんから、焦らずに勉強していこうと思っています。年齢的にも新しいものに抵抗感が出やすくなる時期ですから、時代の流れに取り残されないように努力が必要そうです。