「番外編」って文字を見られると物凄い内容を期待されるかもしれませんが、今日はお休みします。閑話用のネタを繰っていたのですが、時間がなくて形にならなかったのと、今日は家の草引きと言うか草刈りをしますから時間不足で書けません。申し訳ありません。
これだけじゃ申し訳ありませんから軽いのを一つだけ、どうせあちこちで批評されているでしょうが例の大臣の辞任話。日教組批判をどう評価するかは長くなるのでさておき、政治家としてのTPOは確実に疑われます。ただあまりも確信犯的行動なのでどうしても裏を読みたくなります。あれで裏も表もなくて一枚のペラペラなら単なる「・・・」でしょう。どうも単なる「・・・」の可能性も強そうですが一応「政治家」ですからね。
裏と言ってもたいした物が読めるわけではないのですが、強いて読めば冒頭解散派の謀略ぐらいです。麻生首相は補正予算案を可決してから解散総選挙を行ないたい意向であるのはなんとなく分かります。せめて選挙に補正予算案の果実をもって臨みたいとの考えかと思います。ところが冒頭解散派は麻生氏に国会答弁を極力させたくないというのがあります。大臣の失言問題は辞任でまだ済みますが、首相の失言は政権を左右します。そこで予算委員会審議をより行い難い状況を作って冒頭解散への圧力をかけたとの見方です。
予算委員会を開けば野党は攻撃材料に事欠きません。麻生氏がここで鮮やかに野党攻勢を切り返せば第2の小泉旋風も夢ではありませんが、あの時よりも状況はかなり厳しいものがあります。小泉氏も「今」政権を担当していれば、あれほどの成功を収められたかは難しいところです。簡単に言えば麻生氏は小泉氏より手腕が求められる状況です。これは尋常一様なレベルではありません。
麻生氏自身は「自信」があるのかもしれませんが、そういう点において麻生氏以外の与党関係者の評価は極めて低いところがあります。実際の手腕はこれから(やる時間があればですが・・・)の評価になりますが、与党が麻生氏に期待しているのは現在ただ一つで、小沢氏よりも「なんとなく」人気が高そうだだけです。この唯一の取りえの賞味期限が切れないうちに解散総選挙を行なうのが与党の基本方針です。
ところが麻生氏はある程度でも国会審議を行なってから解散総選挙の意向を隠していません。もちろん麻生氏は自らの答弁で支持率を向上させる自信があるはずです。首相の意向ですからそう簡単には逆らえませんから、大臣辞任のバッドカードを切ってでも冒頭解散に追い込みたい勢力があっても不思議ありません。冒頭解散派の得失勘定は、
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冒頭解散 > 大臣辞任
与党の大戦略は総選挙で過半数を確保し、さらに再来年の参議院選挙で過半数を奪回する事です。参議院は解散がありませんから、再来年の参議院選挙までなんとか衆議院の過半数を維持しておくのが根本戦略です。もう少し言えば、今回の総選挙でたとえ負けて下野しても、参議院選挙までにもう一度解散総選挙に持ち込み、そこで勝った勢いで参議院での過半数奪回を狙っているとも考えられます。
いつの時点で「日本初の女性首相」カードを切るのかは戦略として重要ですからね。なんかこんな事を考えていたら本当にキムタク首相なんてサプライズがありそうで怖くなってきました。ありふれた話題でゴメンナサイ、これで本日の「閑話」は休題にさせて頂きます。