第22回参議院通常選挙

とりあえず選挙結果ですが、

政党 選挙前 選挙後
民主 116 106
国民 6 3
無所属(与党系) 1 1
小計 123 110
自民 71 84
公明 21 19
みんな 1 11
共産 7 6
社民 5 4
たち日 3 3
改革 6 2
諸派 1 1
無所属(野党系) 3 2
小計 119 132


選挙結果から言いますと、選挙前と選挙後で与野党勢力が入れ替わったかなと言うところです。またこの結果により1年前に解消した「ねじれ国会」が攻守ところを変えて再び出現しています。この状態は4年前と同じで、現在の与党が参議院過半数を握るには最短で3年後の選挙を待たなければならない事になります。

それと恒例の民主ブーメランは今回も炸裂し、4年前は「直近の民意は民主にあり、すぐさま解散総選挙を」を3年間主張していましたから、その逆が解散総選挙を行なうまで続く事になります。自民は3年間フルタイムで頑張りましたが、民主はどうするのでしょうか。衆議院の任期満了まで自民の様に頑張られるのか、それとも解散総選挙に打って出るのでしょうか。もめるのだけは間違いありません。

4年前と似てはいますが違うところがあります。現在の衆議院議席数ですが、

政党 議席
民主 306
国民 3
新党日本 1
その他 1
無所属(与党系) 1
小計 312
自民 116
公明 21
共産 9
社民 7
みんな 5
たち日 3
無所属(野党系) 5
小計 168


与党が圧倒的多数を握っているのは間違いありませんが、衆議院の定数は482議席(現在欠員2)です。自民ねじれ時代のカギになった2/3の多数は322議席です。現在の与党は10議席ほど足りません。社民の7議席が離れたのがここになって響いています。たぶんですが、選挙中から民主がみん党に秋波を送り続けていたのは衆議院で握っている5議席と考えられます。みん党が連立に入れば参議院でちょうど半数になるだけでなく、衆議院の2/3多数も握れると言う事です。


今回の選挙の特徴として民主にやや逆風、自民は微弱な追い風で、これに乗じた第三極が注目されたというか、いっぱい急造新党ができましたが、結局みん党が独り勝ちした形になっています。小政党の価値が生きるのは、大政党の勢力が拮抗した時で、みん党の動き一つで今後の政局は大きく左右される状態になっています。さてどう動いていくのか、今後の動向に注目されるところです。

勝手に予測しておけば、議員の関心と言うか焦点は次の解散総選挙です。民主が解散しなければ3年間はないのですが、このままの状態なら衆議院の2/3がないので、かつての自民ねじれ時代より厳しい運営に直面します。自民時代は2/3を握っていても悪戦苦闘でしたから、これが無いとなれば参議院での否決は廃案(衆議院優越法案を除く)に直結します。

そういう状態では誰が総理になっても苦労しますから、早晩、解散総選挙に走るという観測はあります。解散総選挙にならずに自民の様に粘ったところで末路が見えていると言う事です。みん党にすれば与党側にたって3年間の安定をもたらして解散総選挙に臨むか、野党側にいて与党が追い込まれ解散になるのを待つかの選択になります。どっちを選ぶかは渡辺代表の腹一つですが、連立に入るのなら相当高い代償を民主が支払わなければならないのは間違いありません。


とりあえずですが、これで民主の強行採決路線はかなり封じられたと言っても良いかと思います。菅首相の持論らしい多数党の独裁政治も難しくなりそうです。まあ、菅首相は実質的に何もやっていない状態ですので、これから国会で存在感を明らかにするのか、それとも秋の民主党代表選挙に向かって国会だけではなく民主党内でもドロドロの権力闘争を展開するのか注目されるところです。