ある掲示板

ある掲示板と言っても某巨大掲示板でもありませんし、奈良事件の余波で北朝鮮化したm3の話でもありません。そこも医師専用掲示板であり、医師の認証についてはおそらく日本一信頼がおける掲示板だと思います。でもおそろしくマイナーで、その存在は世間どころか医師の間でも知る人は少ないかと思います。掲示板利用は閑散としてはいますが、その掲示板が利用できる会員数は16万人を越え、一時盛況を誇ったm3に匹敵します。

私がその掲示板の存在を知ったのはほんの数ヶ月前です。リンクに引っかかっていてたまたま知った程度です。うちのブログがリンクされていたスレッドの一覧をお見せします。リンクで直接見てもらうのが一番良いのですが、IDとPWが必要なので画像でご覧ください。

いかにもマイナーな掲示板のツリー構成なんですが、よく見てもらいたいのですが、削除の文字が目に付くと思います。画像上だけでも6個なんですが、実はそれだけではありません。ちょくちょくとウォッチしているのですが、大袈裟に言えばコメントされる半分以上は削除の嵐に見舞われます。「削除」の文字はしばらく残りますが、やがて消し去られてしまいます。消し去られるのですが、表示がツリー構成であるために不自然になっているのも分かっていただけるかと思います。

消し去られたコメントは罵詈雑言の類のものもありましたが、掲示板を運用する母体組織への痛烈な批判や皮肉のものが少なくありません。そういうコメントが見る見る削除されていくのです。m3も真っ青は言いすぎとしても、相当な言論統制です。コメントされているのは、これも見ての通りで主に3人ですが、あまりにも削除が繰り返されるので意地になって書き込んでいるフシがあります。m3と違ってアク禁になっていない点だけはマシかもしれません。

組織が会員に向かって掲示板を運用する目的は、会員の意見を広く吸い上げるためのはずです。組織賛美の声ばかりであれば、運用する方もラクでしょうが、本当に大切なのは批判の声のはずです。耳に痛いことを言ってくれる人の意見こそが本当は貴重で、ヨイショや提灯コメントばかりが歓迎では掲示板を運用する意味がありません。掲示板が荒れないように最低限のコントロールは必要でしょうが、削除コメントの内容からすれば明らかに度を越えています。削除コメントを保存しておけばよかったのですが、そこまで手が回らなくて申し訳ありません。

こういう強権的、言論統制的な運用をする組織に未来は無さそうだと考えるのは普通です。そこまでするなら掲示板をそもそも設置しなければ良いぐらいです。掲示板を設置し、会員の声を聞く振りをしながら、都合の悪い意見を抹殺する姿勢は相当に悪質な行為と言えます。

そういう事をしなければいけない組織は未来が無いどころか、末期的としても過言ではないでしょう。組織内の求心力が衰え、会員の支持を失っている状態の証拠だからです。本当に求心力のある組織であるなら、批判のコメントがあっても苦笑いしながら読み流すか、掲示板内で反論のコメントがあって然るべしです。読み流す余裕も無く、反論の声を期待できない状態になっているのですから組織の内情は推して知るべしでしょう。

以上、日本医師会HP掲示板「談話室」レポートでした。