見えない組織は

2.18があったり、横浜の事件に寄り道したりで棚にしばらく上がっていましたが、新々組織論の続編です。あの時もいろんな意見が出ましたが、私の独断と偏見をたっぷり入れて、

    新組織結成の気運は高まりつつある
この前提で話を進めます。問題点はこれまたゴッソリありますが、現実的な手法論は今日はある程度棚に上げるとして、最大の懸念点は、
    春以降に医療崩壊が誰の目にもわかるようになれば「犯人探し」が行われ、組織があればスケープゴートに仕立て上げられる可能性が高い
現時点ではこれをクリアできる組織論が必要と考えられ、そのためネット上のサイバー組織として
    見えない組織
この路線がもっとも望ましいとの議論に進んでいました。議論が進むのは良いのですが、机上とは言えやはり現実味のある話にしないと言葉の遊びになります。それと前回の議論にあったRMA戦略なんですが、ごめんなさい結局良くわかりませんでした。時間がなかったのもありますが、単なる不勉強です。申し訳ありませんが、RMAがなんの略語かにさえ到達できず、勝手にRandam Multi Attackかと思っていたらどうも違うようで、Resource Manegement Actionかなとも考えていますが自信がありません。RMAについては詳しそうなコメンターも復活してくれているのでまた詳細に解説してくれるでしょうから、話は先に進めます。

サイバー組織も各人でいろんな構想はあるようですが、実際のところ純仮想組織の結成は非常に困難かと考えています。純仮想となると構成員は誰一人お互いの素性を知らずに結成され、そういうメンバーがネット上のクローズされた仮想空間で作戦会議を練り、なんらかの行動を行っていく事になります。書くのは簡単ですが、素性がわからないだけに組織成立の要である「信用」の確保に困難を伴うと考えます。信用が無いところに人が集まるとは思いにくいのです。

そこでサイバー組織の考え方をぐっと初歩化させます。ネット医師の議論と意見表明の場はBBSとブログです。2.18企画で分かったようにネット医師には同志的連携はあります。おおまかではありますが、考え方の方向性はほぼ同じ方向にそろいつつあります。BBSはともかく、ブロガー同士の連携というか信頼の醸成を進める方策が一番現実的な第一歩と考えます。

現在でも親交のあるブロガー同士ではコメントのやり取りを行なって意見確認を行なっています。ただしブログの性格上、公開のコメントでの交流ですから、相手が一体何者であるか、どんな相手なのかは基本的に不明です。もちろん匿名で素性を知られずに意見を表明できるのがブログの特質ですが、せめてブロガー同士でメイルを交換できるレベルまで連携が上がらないかということです。

そういう意味でモトケンさんのところで企画しているSNS企画に期待しています。SNS内ならネットの特性である匿名を保持しながらメイルでの意見交換が可能です。モトケンさんはSNS内で表のブログと別の趣の議論が発展するのを期待しているのでしょうが、それはそれとして、私は会員内でメイル交換を出来る機能に非常に注目しています。もちろんブロガー同士だけではなく、コメンターもメイル交換に参加が可能です。

私信であるメイルは公開コメントとは別種の情報が得られ、HNのみの付き合いであってもレベルの違う交流が可能ではないかと考えています。そうやってブロガー、コメンターが個人レベルで信頼の醸成を行なえれば、サイバー組織である「見えない組織」作りの第一歩になると考えます。

「お前も作れ」と言われそうですが、せっかくモトケンさんが先行で作ってくれたのですから、わざわざ私が二番煎じを作って分散させる事も無いかと考えています。もっとも一本かぶりにすると標的が定まってしまいますので、あえて複数のSNSの作り、一つのSNSが攻撃を受けても、会員は素早く逃散して他のSNSで活動を継続すると言う考え方もありますが、まずはモトケンさんのところの企画の成功を見るのが筋かと考えています。もちろん技術的に私が独力で作るのがチト骨だというのもあります。

壮大なRMA戦略サイバー組織論から較べるとささやかなSNS組織論ですが、これなら参加の垣根も低く、匿名条件も守られ、会員間のコミュニケーションが高められる現実的な戦略かと考えますがいかがでしょうか。