お願いです

拙い私のブログにコメントを寄せて頂ける事はいつも大変感謝しています。本当に様々な意見があり、賛意や同意だけではなく、私の考えの至らないところ、思慮の浅いところを鋭くえぐったコメントもあり大変参考になります。あまりに切れ味の良いコメントであったので、エントリーのネタに流用させていただいた事もあります。

コメントを頂ける事自体は大歓迎なのですが、とくに医師の皆様に一つだけお願いがあります。私も医者の端くれなので医師は聖人でないことはよく存じています。匿名のコメント欄なので本音が飛び出るのは当然のことです。それがネットの特質ですし、日頃は言えない事を書いていただく事は、医者の本音がどこにあるのかを世間にアピールするために重要な事だと考えていますし、私のエントリー自体も基本はそういうスタンスです。

本音はドンドン書いていただいたら歓迎なのですが、出来るならば言葉遣いに少しだけご配慮頂けたら大変嬉しく思います。本音を書く事は粗暴な言葉を使う事ではないと考えています。つまり本音を書く事と言葉遣いを気をつけるは両立する事と思います。医師だから粗暴な言葉を使ったらダメとの決まりはどこにもありませんが、医師だからこそ最低限の品位を守る方が望ましいのではないかと考えています。

拙ブログはmixiのような閉じた世界のものではありません。訪れる人は医師の数が多いだろうとは考えていますが、医師以外の方も少なからず訪れます。そういう方々もコメント欄に目を通されます。そんな時に、コメントの内容自体は非常に優れたものであっても、そこに粗暴な言葉や表現があると、折角の秀逸なコメントであっても内容自体の信用性を疑われます。これは医師でなくともそうです。こんな貧弱なブログであっても書かれたことは公表されています。それを読まれると言う事を心の片隅にでも置いていただくと嬉しく思います。

誤解して欲しくないのは本音を書くなと言う事ではないのです。表現を少し変えるだけで、粗暴な言葉や表現はいくらでも書きようがあると言う事です。その方がかえって効果的に人の心に沁みる事が多いのではないかと考えています。それぐらいの事は賢明なる諸先生方には極めて容易なことではないかと考えています。

かなり前にも似た話をエントリーした事がありますが、匿名のネットとは言えそこには不文律の礼があるべきだと考えています。礼と言ってもそれがあるために発言内容に遠慮を求めるものではありません。ここでの礼はコメントを寄せる人、そのコメントにコメントを重ねる人が不快感なく行えるための礼です。強い表現は構いませんが、それが度を越えて粗暴の領域になると読む人は不快感を覚え、それに対する返答はより表現の強さを増したもので応答する事になります。そういう議論はたちまち感情論と化し、感情論の応酬となった議論はその時点で不毛であると思います。

ブログでも日常生活の会話でも同じではないかと思うのですが、親しき仲にも礼儀ありは守って悪くない社会規範と私は考えています。えらそうな事を書き並べましたが、このブログの管理者としてのささやかなお願いです。この事は私も常に自戒し、反省をしている事です。出来る範囲でのご協力よろしくお願いします。