ツーリング日和16 あとがき

 対馬と壱岐のツーリングは随分前に一度構想をしたのですが、とにかく遠くて棚上げ状態になっていました。作中でもやらせましたが、新門司から博多へのフェリーの乗り継ぎが必要になるからです。

 それだけ苦労して行かせても、申し訳ありませんが、ツーリングコースとして魅力的かと言われると微妙過ぎるところです。行けば行ったでまた違うのかもしれませんが、知られざる絶景コースがあるわけでは無さそうなのです。

 この辺は、これまでに日本でも屈指の絶景コースを走らせてきたので、比較するとどうしてもの部分がどうしても出てしまいます。そこでって訳じゃないですが、コトリの歴史趣味をからめる事にしました。

 対馬、壱岐を舞台にした日本史上に残るエピソードとして思い付いたのが元寇です。これだって実際には前哨戦程度の位置づけになってしまうのですが、歴史ムックをやりながらのツーリングとしてなんとか形に出来たぐらいです。

 ヒロインの創作は毎度のことながら大苦戦で、後半の映画の話もからめて、ああいう感じで仕上げています。次の作品は・・・書けたら嬉しいのですが。