次回作の紹介

 紹介文です。

 ユリのはとこの亜美が福井から神戸に逃げてきた。まだ高校生なのに卒業と同時に結婚を迫られるピンチ。これを助けるためにユッキーとコトリに相談したのですが、あっさりと難問題を解決し、そこからこれ幸いとばかりに歴史三昧ツーリングに。


 亜美には結婚問題とは別に日本史の名物課題があり、これが信長の大苦戦として有名な金ヶ崎の退き口。参考資料にされそうだった司馬遼太郎の尻啖え孫市を肴に史跡巡り。歴女のコトリの趣味がひたすら炸裂します。

 ツーリング日和シリーズもエエ加減煮詰まって鍋から煙が出そうなぐらいになっています。ツーリングに出かけさせるにも、もう行くところが思い付かなくなっています。とにかく原付二種のツーリングですから下道専科の縛りが地味に応えているぐらいです。

 そこでひょいと思い付いたのが尻啖え孫市。好きな作品なのですが、ずっと騙されていたことに気が付いたのです。騙されたと言うか、どうして司馬遼太郎はそんな記述をしたのだろうの興味です。歴史小説ですからフィクションの創作部分があっても何の問題もありません。

 ですが、史実部分は曲げないのが原則のはずです。それなのに、それなのに、どうして、どうしてのムックが作品の背景にあり、これをコトリに語らせるツーリングに仕上げてみました。作中で鯖寿司を求めるシーンを入れているのですが、鯖寿司食べたいと思いながら書いてました。書くと美味しそうですものね。

 地味なツーリングコースですが、なんとか見つけ出したのを褒めて頂ければ嬉しいな。とはいえ、自分で行くことはまずなさそうなのは悲しいかも。

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