紹介文としては、
本州四隅征服の最後の難関は潮岬。電車でもクルマでも、中型以上のバイクなら、神戸からでも一泊二日で余裕の観光地ですが、これが小型バイクでとなると話が変ります。
渋るコトリを説き伏せて潮岬に向かう途中で出会ったのが皇宮警察官の男。話を聞いていると複雑な事情の恋をしているのです。聞くからに厄介そうな状況ですが、それならばとコトリが繰り出した策略は・・・
本州の四隅とは北が青森の大間崎、東が岩手県の魹ヶ崎、西が山口県の毘沙ノ鼻になり、既に行かせています。では南はどこになるかと言えば潮岬です。神戸からなら一番近いですし、白浜と勝浦の間でもありますし、那智大社の手前とも言えます。
関西人なら南紀旅行のついでに訪れた人は多いと思いますし、私も行ったことがあります。関東であえてたとえれば伊豆半島ぐらいの感じでしょうか。メジャーな観光地ですし、関西人なら潮岬が本州の南の端と聞かされても、
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そうなんか・・・
理由は交通事情になります。設定が小型バイクになっているので、神戸からならウンザリするほど遠いのです。これは距離もそれなりにありますが、それより神戸から和歌山市に至るまで延々と続く市街地走行になるからです。
和歌山市からもそうで、和歌山県は山が海に迫る地形ですから、逃げ場の乏しい一本道になり、とくに白浜まではしばしば大渋滞が発生していました。過去形で書いているのはかつてはそうだったのと、逃げ場のない大渋滞にウンザリさせられた経験があるからです。
今はかなり高速が伸びていて交通事情も変わっている気配もあるのですが、もう何十年も行っていないのでわかりません。私の過去のトラウマみたいなものですが、あんなところに小型バイクで神戸からツーリングは行きたくないの思いが強すぎて、ここまで避けていたところです。
それでも本州の他の四隅を制覇させているわけですから、どうしても行かせたくなって書いた作品です。どうやって行ったのかは読んでのお楽しみです。