五輪雑感

 五輪は見てないに限りなく近い状態です。そうですね全部で30分ぐらいかな。これは、別に信念とかで見てない訳ではなくて、うちの娘の興味が、

    五輪 <<< 嵐
 五輪にチャンネルが回らなかっただけです。念のために注釈を付けておきますが、嵐とは男性アイドル・グループです。

 私の五輪へのスタンスは、開催しようが中止にしようが責任者には批判しか集まらないから御苦労様ぐらいです。言うまでもなくあれこれ批判が巻き起こっています。これもこんな時期に五輪を開催する羽目になった不幸ぐらいで留めさせて頂きます。

 で、ふと感じたのは五輪というイベントの危機感です。私が子供の頃の五輪はアマチュアリズム至上主義でした。アマとプロとの境目は競技によって曖昧なものも多いですが、その壁を守ろうとし、さらに商業主義の排除にも努めていました。

 ですがあれだけの巨大イベントに成長したが故に、今度は運営費の問題に直面することになります。開催すれば巨額の赤字が必至状態になり、誰もやりたがらなくなったぐらいです。そこでプロとアマとの壁を無くし、商業主義を取り入れる事になっています。

 あれはロス五輪だったかな、敏腕のプロデューサーが指揮を執り巨額の黒字を叩き出したはずです。あの辺を境にして五輪は儲かるイベントと認識されたぐらいでしょうか。

 ですがまた曲がり角に来ていると感じています。商業主義は、コロナの蔓延している酷暑の夏から、ワクチン接種が進んでいるはずの秋への延期を許さないどころか、それを検討課題として持ち出す事さえ封じ込んでいます。それと今回は存じませんが、某冬季五輪では自国開催のはずなのに深夜に競技をやってました。

 そこまでやって、それでも赤字になればどこに五輪は向かうのだろうと言う事です。赤字でも開催したい国がやるか、黒字開催できる国しか出来なくなります。

 前からの私の個人的な意見ですが、聖地固定がいずれ検討されそうな気がしています。五輪用の恒久施設の設置です。近代五輪は頑固なまでに回り持ちを貫いていますが、コスト負担が膨らんでいけば、その路線が出て来そうな気がしています。

 五輪とはスケールが違いますが、国体も都道府県回り持ちも無理が出ている気がしています。そりゃ、人口が50万人を切りそうな県が開催するのは無理があるからです。五輪やったのですから東京固定でエエじゃないですか。

 もっとも喉元過ぎればなんとやらで、終わったらそれでオシマイで次は粛々とパリですよね。