ツバル戦記:あとがき

 久しぶりにユッキーとコトリを軸にした作品にしてみました。シリーズの中でユッキーとコトリは成長しすぎて、どうにも扱いにくいジョーカーになってしまっています。これは遺憾とするところですが、なってしまったものは仕方がないので、開き直ってジョーカーとして活躍してもらっています。

 ジョーカーの相手はドドンと中国軍。時代設定は二十一世紀末ですから、その辺は御容赦下さい。この中国軍の相手をするのが人口一万人の小国ツバルです。これぐらいのハンデを付けないと勝負にもならないですし。

 ツバルを舞台に選んだのは、天使と女神シリーズの必然みたいなところもありますが、当初は舞台にスリナムを考えていました。ピンクダイヤモンドが出てくるあたりは、その名残りです。他にもスリナムを書いてる時に武器をあれこれ調べたのも流用出来ました。

 話の隠し味としてツバル神話を使ったのですが、あははは、さすがにネットを漁ってもほんの断片的なものしか見つかりませんでした。ですから骨子はツバル神話からですが、そこからかなりどころでないぐらい膨らませています。

 一応戦争を扱っているので戦記とはしていますが、どちらかと言うとツバル紹介記になっているのは御愛嬌と思って下さい。