ちょっとお休み

好不調の波が年毎に大きくなって、とくに不調時の落ち込みと期間が長くなっています。でもってどうも不調期に突入してしまったようで、どうにも書けません。とりあえず今週はこれで打ち止めにさせて頂きます。なんだかんだと言っても歳だと素直に感じています。


とりとめのない雑談を少しだけ。急に思い立って「時をかける少女」が見たくなりました。もちろん原田知世版です。まずまず驚いたと言うかウンザリしたのは公開が1983年である事です。ふぅ、30年前です。記憶に照らし合わせるとそんなものですが、歳も取るはずです。記憶も怪しくなっているもので、二本立てであったは覚えているのですが、もう1本が何であったのか思い出すのに苦労しました。

なんとなく「狙われた学園」だと思い込んでいたのですが、これは1981年公開で正解は探偵物語薬師丸ひろ子松田優作が競演した映画です。今から考えれば贅沢な2本立てですが、原田知世時をかける少女が初の映画だったはずですから、薬師丸人気に便乗してセットで売り出そうぐらいの意図だったのでしょうか。時が過ぎてしまうと妙な面白味を感じます。


時かけ」は大林宣彦監督の尾道三部作の一つとして今は知られています。もちろん当時はそんな意識はなかったはずで、なぜか尾道を舞台にしている映画ぐらいだった気がしています。尾道三部作の第一作は「転校生」になるのですが、これが興行的には地味だったので、田舎者の念頭になかっただけかもしれません。なにしろ30年前ですから今と手に出来る情報量の桁と容易さが違います。

ロケ地巡りは早い時期に成立していたはずで、私も駆け足ながら行った事があります。これもまた遥かなる時代で、25年ぐらいは遡れるはずです。○年前は書きながらウンザリするのですが、当時の古い写真が奇跡的に残っています。おぼろげに覚えているのは、とにかく路地が入り組んだ細い道で、映画の雰囲気は味わえましたが、クルマで回ったもので大変だったと記憶しています。あんなところで映画を撮るのは地元出身者でないと難しいかもしれません。


でもって久しぶりに見た映画はひたすら懐かしかったです。さすがの名作でシーン毎の記憶が次々に甦ってきました。思い込みが半分以上ありますが、よく出来た映画です。音楽となんとも言えない映像美、そこから醸しだされる抒情性ってところです。今で言うCGシーンはさすがに古さを感じましたが、こればっかりはどうしようもありません。

なんと言うか原田知世も若かったですが、私も若かったぐらいが正直な感想です。薬師丸ひろ子主演の映画もそうでしたが、あんな美少女と出会い、ロマンスと冒険を行う日に憧れた青春の日々みたいなところです。もちろん映画の様なロマンスや冒険など訪れるはずもなく、こうやって過ぎ去りし日の事を懐かしむ時代が来ることも知らなかった時代とも言えます。


つう事でもありませんが、今週はこれでお休みにさせて頂きます。どうも最近、ノスタルジックに浸りやすくなってしまい困ったものだと思っています。一旦浸り始めると抜け出すのが・・・これまた大変なものでして、ハイ。