阪神ガンバレ!

 次回作の連載が終わる頃にはCSが始まっているはずです。その前にペナント・レースが終わるのですが、とにかくヤクルトが強い。五輪休暇が明けてから無双って思うほど強いです。おそらくチーム内も優勝が見えて来ていますから、イケイケドンドンで盛り上がっているはずです。

 このままヤクルトが突っ走ってしまう可能性も十分にあるのですが、阪神ファンとしては、ここまで頑張って来たのですから、なんとか希望を見出したいところです。もし希望があるとしたら、ヤクルトが現在絶好調である点ぐらいです。

 個人でもチームでも好不調の波は必ずあります。このままの好調で最後まで走られたら絶対ヤクルトですが、まだシーズンは微妙な試合数を残しています。たとえば現時点でマジックを順調に減らしている状況なら逆転は困難でしょうが、最終盤までもつれたら状況が変わる可能性だけはあります。

 調子と言うのは本当に微妙なもので、それこそある日を境に歯車が乱れだす時は乱れます。たとえば大型連勝の後とかです。連勝はチームにとって良い事ですが、勝ち続けているが故に勝ちパターンの投手起用が続くことになります。

 現代野球で完投は僥倖になっています。だから継投になりますが、リリーフ陣も連投が続けば疲労がたまります。継投も勝ちパターンと負けパターンの2セットぐらいを用意しているはずですが、勝ち続ければ勝ちパターン組がヘバるぐらいです。

 これは追いかける阪神にもあるのでヤクルトだけの弱点ではありませんが、これから15試合程度の中で、ヤクルトが不調サイクルに陥り、阪神が好調サイクルに入る可能性はゼロとは言えません。これが優勝への最後の綾と考えています。

 阪神の伝統として、こういう時にはほぼ必ず不調サイクルに陥って優勝を逃すのですが、たまには逆パターンが起こっても良さそうなものです。そういう期待を確実に裏切るのが阪神であってもです。

 このままの勢いでヤクルトがぶっちぎるのか、それとも最後に勝負の綾がもつれるのか。ここまでシーズンを楽しませてくれただけでも感謝ですが、ペナント欲しいなぁ。