美智子妃殿下の誕生日

確認しなくとも正式には美智子皇后であり、陛下とお呼びしないといけないのですが、平成の御世が四半世紀にも及んでも昭和時代の妃殿下の方が個人的にはシックリ来るのであえてそう呼ばせて頂いています。皆様におかれましてはなにとぞ御了承頂きたく存じます。


昨日で美智子妃殿下は79歳になられたそうです。私でも世紀の御成婚パレードは生れる前のお話ですが、今でも優雅で気品あるお姿には驚かされます。妃殿下ですが最近は体の不調を訴えられる事が多いと仄聞します。今上陛下もまたそうです。そりゃ御年齢が御年齢ですから、そういう事があっても不思議ではありません。

さて妃殿下ももちろん陛下も、かなりの激務とお聞きします。そのために負担軽減は当然話題に上ります。先の昭和天皇の御晩年にも譲位の議論はあったかと記憶しています。これは譲位でもなされないと在位のままでは負担軽減はままならいからだとお聞きしています。皇室は日本の儀礼の最高峰みたいなところがありまして、陛下が在位である限り代理がたとえ皇太子殿下であっても時に格の問題で失礼になる事があるとされます。その事は他の誰より陛下と妃殿下が一番熟知為されており、周囲の者では「どうしようもない」側面があるぐらいで宜しいでしょうか。

皇位は現在終身制となっています。これは皇位の継承を巡って余計な波風を立たせないためには意味があるとは思いますが、高齢になられても、病になられても終身制のためどうしようもない現実があります。この平成の時代になって皇位継承で国が割れると言う事は考えにくくなっていますから、もうちょっと真剣に考えても良いかと思っています。

とはいえ現実には非常に難しいだろうとは思います。いくらでも問題点は考えられますが、仮に譲位制度を作ったとしても、譲位された陛下をどう御処遇するかだけで難問です。例えば肩書き。皇室には先例もあって、私ぐらいがすぐに思い浮かべるのは上皇太上天皇)です。歴史上にもたくさん(wikipediaによると59人)おられますが、この肩書きを復活されるかです。さらに上皇天皇の序列関係も儀礼上出てきます。

そんなところから議論が始まると、譲位制度が作られるにしても今の御世のうちには難しいかもしれません。皇室問題はデリケートですから、拙速は何事も戒められると存じます。



別に皇室問題を大上段に語る気はあんまりないのですが、私が妃殿下の年齢までフルタイムで働くとなったらかなり辛いぐらいの連想です。もっとも私が妃殿下の御歳までたとえ働いても、爺医とか老害として周囲からきっと引き摺り下ろされるのが根本的な違いです。つう事で重大な個人情報を一つ明かしてしまいます。恥ずかしながら妃殿下の誕生日と同じと、この歳まで存じなかったのです。月とスッポンどころの差ではありませんが、少しだけ嬉しく思った次第です。だからどうしたなんですが、まあ堪忍してください。昨日は1人で勝手に舞い上がっていました。