子ども手当は財源問題から所得制限案が登場し、
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800万円 → 2000万円
感想として800万の案を聞いたときに、それなら子ども手当なんて作らずに児童手当の増額にすれば良いのに思いましたし、2000万円の案では制限される人数があまりにも少なく、わずか数パーセントのための制限なら所得制限などやめた方が良いんじゃないかと思ったりしていました。
議論の方向として800万と2000万の中間ぐらいに、財源問題や負担の問題も絡めて落ち着くかと予想していましたが、さすがは新しい事をやりたい現政権です。ちょっと常人では思いつかない方向に議論は進んでいるようです。12/17付日テレNEWS24より、
「(子ども手当の所得制限について)世間の一部の人が800万円とか言っているが、基本的な(マニフェストの)修正になるので、あってはならない。1億円になった時にどうかという話です」−藤井財務相は17日の閣議後会見で、民主党が要望した子ども手当の所得制限について、1億円という所得の目安を示し、一部の富裕層に限定して実施すべきとの考えを述べた。 また、子ども手当の財源として、現在の児童手当程度の負担を地方自治体に対して求めるべきとの考えを示した。
もう笑うしかありませんが、なんと所得制限はドドーンと、
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1億円♪
そこで参考までですが、富裕層といわれる人々がいます。富裕層とは世帯年収が3000万円以上、純金融資産(現金・有価証券)が1億円以上の方を指すらしいですが、これが6万所帯ほどだとされています。ただし富裕層の条件は年収3000万以上ですから、6万世帯のうち、かなりの割合が所得制限に該当しない事になります。
また華やかな高給取りいえばプロ野球選手が思い浮かびますが、あくまでも推定ですし、他のCMなどの収入は含んでいませんが、年棒トップ100を参考にすると、野手で44人、投手で27人の71人です。これは昨年度のデータのようですが、プロ野球選手なら1割ほどが所得制限に引っかかる事になります。
ほいじゃサッカーはどうかになりますが、これがまあ日本のデータが見つからないのですが、2006年のワールドカップ代表チームの年棒なるものがありました。
1.中田英寿(ボルトン)25000万円
2.小野伸二(浦和レッズ)18000万円
3.三都主アレサンドロ(浦和レッズ)9000万円
3.中澤佑二(横浜F・マリノス)9000万円
5.楢崎正剛(名古屋グランパス)8000万円
6.小笠原満男(鹿島アントラーズ)7200万円
7.福西崇史(ジュビロ磐田)7000万円
7.中村俊輔(セルティック)7000万円
7.稲本潤一(ウエストブロミッチ)7000万円
10.遠藤保仁(ガンバ大阪)6200万円
11.田中誠(ジュビロ磐田)6000万円
11.高原直泰(ハンブルガーSV)6000万円
13.宮本恒靖(ガンバ大阪)5800万円
14.川口能活(ジュビロ磐田)5500万円
15.中田浩二(バーゼル)5200万円
16.柳沢敦(鹿島アントラーズ)4500万円
17.加地亮(ガンバ大阪)4000万円
17.玉田圭司(名古屋グランパス)4000万円
19.坪井慶介(浦和レッズ)3800万円
20.駒野友一(サンフレッチェ広島)3100万円
21.土肥洋一(FC東京)3000万円
22.大黒将志(グルノーブル)2800万円
23.巻誠一郎(ジェフ千葉)1800万円
代表23人中で中田と小野の2人です。中田は海外ですから、日本チーム所属としては小野だけが所得制限に該当することになります。もっとも中田を含めても2人です。代表チーム以外でも1億円を越える選手はいるかもしれませんが、さて4人もいるのでしょうか。
ついでですから芸能人を見てみますが、参考にしたのはスクープ!エンタメ 芸能 のツボの女性芸能人年収ランキング!2008年度版です。これによると、
これもあくまでも推定ですが、1億円以上の該当者が7人になります。女性芸能人と言うのをどういう範囲で数えるのか知りませんし、女性芸能人が全体で何人いるのかも存じませんが、プロ野球選手やサッカー選手と同じぐらいはいそうな気はしています。それと詳しくないので「たぶん」ですが、いずれも子どもはまだいなかったような気がします。そうなると子供がいる女性芸能人はすべて子ども手当がもらえる事になります。
藤井財務相のお言葉の、
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一部の富裕層に限定して実施すべきとの考えを述べた
仮に1万人とし、対象者に平均2人の子どもがいるとすれば、来年度の年間支給額は子ども1人に15万6000円ですから、1所帯あたり31万2000円となり、子ども手当の総支給額は31億2000万円になります。事務コストがゼロでもこれ以上はメリットが出ません。一方で審査は支給対象所帯全員に行なわれます。ちなみにですが所得制限無しでの子ども手当の予算総額は来年度で2兆2500億円です。
31億2000万円が子ども手当(2兆2500億円)の中に占める割合は、
それでも閣僚であり、政府の金庫番である財務大臣の発言ですから、有識者の無責任な放言とは重みが違うはずです。違うとは思うのすが、かなり違和感を持つ感触があります。力一杯好意的に取って、「所得制限に反対だ」の喩えとは解釈可能ですが、それなら1億円なんて持ち出さずに単に反対でよかったような気もします。
喩えの効果が逆効果で、真意より1億円が独り歩きしてしまいます。まあ、こういうのも総理のお言葉である、
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「すべてがまだ完ぺきとは言えないと思う。一生懸命努力していることだけは認めていただきたい」