今年の十大エントリー

今年もたくさんのコメント、TBを頂きましたが、年末であればどこでも行う企画である「十大」をやりたいと思います。もっともスケールは小さくて今年書いたエントリーで注目度の高かったものの「十大」です。こういうものの指標が難しいのですが、単純にブックマーク順に並べます。

第10位:今年のキーワードは難民

     年明け予想みたいなエントリーでしたが、ここであげた「お産難民の顕在化」「救急難民の日常化」「介護難民の問題化」「受診難民の可能性」ですが、介護難民や受診難民は1年早かったかなというところです。
第9位:タミフル問題
     エントリーとしては短めだったのですが、案外好評でした。やっぱり身近な問題は注目度が高いようです。
第8位:嫌だけど検証
     奈良流産騒動のWebの毎日記事の訂正のドタバタを書いたものですが、さすがに毎日ウォッチャーは多いのに驚きました。この辺りからネット記事を素早く魚拓にして残しておこうの運動が盛んになったと思います。
第7位:デスマーチ・プロジェクト
     これは私が書いたというより、TB元を書かれたronSpace氏の考察が秀逸であったと思います。流行語大賞には遠いですが、ネット医に「デスマーチ」はある程度広まったかなと思っています。
第6位:マスコミ許すまじ
     私にすれば相当感情的なエントリーで賛否両論がありましたが、もう一度言っておきます、明かせませんが根拠はしっかりある話です。
第5位:厚労官僚の超強力電波
     いつも思うのですが、お役所に行って閲覧できる情報公開と、ネットでの情報公開は程度がかなり違うのですが、その辺の感覚があまりない方が多いのに驚きます。そう言えば尾鷲の事件でネット中で嘲笑された市会議員が、そんな嘲笑を屁ともせずに問題発言を繰りかえしたことがありました。噂によれば再選されたそうですが、今後は場所によってはそうはいかないかもしれません。
第4位:医師としては許せぬブログ
     うちは基本的にランキングに参加していませんが、医療系ブログのランキングの上位にどっかと座っていたあのブログは凄かったですね。特定の個人批判はできるだけ避けていましたが、医師としては絶対許せない性質のブログであったことだけは間違いありません。もっとも相手にとってはかえって宣伝になったかもしれないと思うとちょっと複雑です。ああいう手合は相当したたかですからね。
第3位:高校検診騒動
     これも珍妙な騒ぎでした。一つだけ安心したのは、高校側の対応を非とする意見が殆んどすべてだった事です。まだまだ良識、常識はしっかり残っていると感じられました。これが賛否両論になる時代になって欲しくないと思います。
第2位:マスコミよ これでもヒマか 夏の夜
     私が当初予想している以上の騒ぎになった奈良流産騒動の一環で、マスコミから袋叩きにされそうになった奈良医大の反論です。奈良医大が激務である事は噂では聞いていましたが、実態は医師が聞いても身の毛もよだつものでした。ここまでの激務で辛うじて支えられている日本の医療の実態をもっと知って欲しいと思います。
第1位:コムスンショック
     意外ですがこれが1位です。どちらかと言うと軽く書き流したエントリーなんですが1位です。この辺が書き手と読み手のギャップだといつも思います。もっともあんまり力瘤をいれて書いたものは、延々たる長文になってしまい、読むのに疲れるのも大きいと思っています。もう少しコンパクトにまとめる努力が必要かもしれません。
番外:2.18
     この企画は予告編もあるのですが、予告段階では反応が乏しくて、「ハズレ企画」かと覚悟していたのですが、蓋を空けてビックリしました。書き込みのヤマ、ヤマ、ヤマ。自分で言うのもなんですが、この日を境にして何かが動いた気がします。どう動いたかを具体的に表現するのは難しいのですが、個々に活動していた医療系ブロガーやコメンテーターが連帯を確認したように思います。来年ももちろん行ないますので、御協力よろしくお願いします。
他にもカルテ流出告訴報道を追っかけたエントリーシリーズや、手間がかかって大変とブツブツ言いながら作ったマップシリーズ、医療経済実態調査の開業医の収支差分布図、さらには何度もネタにした医師の需給に関する検討会報告書に関するものも個人的には思い入れが深いのですが、ブックマーク数を指標にすれば「十大」から零れてしまいした。

今日で実は本業も仕事納めなんですが、今年はもう1回だけオマケ企画を最後に入れて終了の予定です。御了承の程をよろしくお願いします。