続々々アラカンの修羅場のオマケ

 こっちは平和な血圧のコントロールです。なにしろ230/130なんて数値を叩き出していましたから、さすがに治療が必要です。今はロンゲス20mgとアムロジン5mgなのですが、血圧ってこんなに変動があるのだと実感しています。

 医師とはいえ小児科医ですから、高血圧の治療管理なんてやったことないですからね。測定条件は出来るだけ同じにしているのですが、高い日で160/100ぐらいで、低い日は140/90ぐらいです。朝夕で測定していますが、夕方の方がやや高い傾向はありそうです。これだって余裕の高血圧ではあるのですが、焦点はもう一段下げるべきかどうかです。

 これは内科医も言っていたことですが、そこまで高い血圧を一遍に正常値に持って行くのは良くないのアドバイスです。その点では治療開始時の血圧から段階的にまずまずのレベルに下がっていると評価できそうです。

 今のレベルになってから1か月ぐらいになっていますから、次はもう一段下げて正常血圧に持って行くタイミングになるはずですが、とにかく今は化学療法中の異常な状況です。つまり余計な体調変化は避けたいぐらいの気持ちでしょうか。

 現在の血圧は大雑把に言えば検診で高血圧を指摘されるレベルぐらいです。それならば、化学療法終了までこれぐらいでもエエんじゃないかの考え方が出ています。後3か月半ぐらいですし、ケモ自体も8クールをフルでやらない可能性さえ浮上しています。

 とはいえ実戦経験のない素人みたいなものですから、その辺は内科医との相談です。この辺はケモが終われば、ハイキングに備えて体力復活のためにジム通いを復活させたいなんて前向きのプランもあるのもあります。


 よく患者になって初めて患者の気持ちがわかるなんて言葉がありますが、まさしく実感しています。たとえばですが、大腸癌なら医師はデータと確率論で病気を語ります。そうするのは良くわかるのですが、データをどう読むかは素人には難関です。

 私だってCEAが少し上がっただけで正直なところ動揺があったのを白状しておきます。結果的には術後にドンと下がって、そこから倍増して後は横ばいです。でも小指程度でも正常値を越えているのは、あんまり気持ちの良いものではありません。

 それと何より気分を暗くさせるのはStage 2でも15%ぐらいの再発率があるわけです。これはケモをやってもゼロに出来ないですし、ググった程度では見つけられなかったhigh risk groupの5年生存率はもっと低いはずで、大雑把にはケモを行ってstage 2と同等ぐらいでしょうか。

 どうしたって頭の上に泥沼のケモとか再手術で苦しんだ末の暗い未来が、浮かんで来るのを払いようがありません。医師なら5年生存率の85%に目が行き、15%に当たるのは運が悪いぐらいで割り切っていますが、患者にとっては15%の再発が重く大きく伸し掛かります。

 とは言いながらケモだって揺れ動いています。少しでも再発確率を下げたいのなら、1回でも多い方が良いのはわかっていますが、現実としてケモはなかなか辛いものです。そう、早く終わってくれないかの気持ちがどうしても出てきます。

 再発抑制のための手段が目的化してしまっているのを自覚しています。そういう本末転倒な心理状況に陥る一方で、ここで中途半端に終わると後悔するかもしれないの不安も出て来るのをどうしようもありません。私なりに泥縄式に知識を付けてもそんなものです。

 とにもかくにも生き残りたいものです。