駆け引きとチーム戦略が交錯するのがドラフトの醍醐味です。その中でも注目されるのが一位指名。そりゃ、その年のベスト12ですから各球団が知恵と戦略を絞るところです。
今年の特徴はドラフト前に1位指名を公言するところが多かったことでしょうか。これは公言する事により、もし他の球団が指名しても競合になることを狙ったもののはずです。競合になるとクジになり、外れた時にまだ1位指名されていない選手から選ぶことになってしまいます。
競合のチャレンジはリスクもありますが、それでも競合する年はあります。これはクジに外れるリスクよりクジに当たったメリットが大きいと判断されるほどの逸材であるとの判断で良いかと思います。結果論は置いときます。
今年の特徴は他球団と競合をしてまでの新人が少なかったぐらいは言っても良いと思います。競合してクジで外れたデメリットを重視でも良いかと見ています。これは裏返せば、その程度の評価の新人しかいなかったとしても良いと思います。つまりは、
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ドングリの背比べドラフト
2位以下は1位がコケた時の保険で、2位以下で誰か1人がレギュラーになることです。もっとドライに言えば、ドラフトで獲得した新人選手で、最低でも1人がレギュラーになれば成功で、2人なら当たり、3人出れば豊作ぐらいでしょうか。
とにかく厳しい世界で、そもそもドラフトで指名されるだけでも大変なのですが、指名されても半分以上は二軍以下で燻って終わってしまいます。一軍に昇格できても、それこその行ったり来たり状態で終わる選手も少なくありません。レギュラーの座なんてそうは簡単に取れるものではありません。
それでもプロに指名されて入団まで出来た選手はバリバリの野球エリートなのは間違いありません。ここに入らないとプロじゃないからです。選ばれるには選ばれるだけの理由があり、たとえ下位指名であっても、プロとして活躍できるポテンシャルを評価されているのです。何年か先に、
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どこがドングリの背比べドラフトじゃ!