ラブ・ロマンス再び

 あんまりラブ・ロマンスは得意じゃないかもしれませんが、下手と願望とは別です。さてラブ・ロマンスを書くとなれば魅力的な登場人物が必要です。仮に男を女が争う設定にすれば、ヒロインとライバルが登場しての三角関係が最低必要になります。

 古典的には貧乏人の健気なヒロインと金持ちのお嬢様ぐらいでしょうか。今は存じませんが、かつての少女漫画の王道みたいな設定です。少女漫画的な設定で言えば、男の方も金持ちのボンボン設定が多かった気がします。日本にあんな上流階級がホンマに存在するんかいなと思ったものです。そういう言えばトンデモない金満高校の設定も多かった。

 展開もある意味わかりやすくて、貧乏人のヒロインが結ばれる結論しかないのですが、この王道はやはり外したいところです。外そうとして書いたのが処女作に近い天使と女神でしたが、外そうとし過ぎて展開が暴走しています。

 あの時は出すヒロイン、出すヒロインに思入れが強くなりすぎ、その収拾にエライ目に遭わされました。もっとも、あの時のヒロインが延々と続くシリーズ物の基礎になりましたから、結果オーライですけどね。

 次を書くのなら設定をガラッと変えたいところです。もっと大人のロマンスにしたらどうだろうです。年齢設定をグッとあげて、恋愛経験も積んだ大人の恋です。

 それも初婚ではなく再婚話にするのはどうかと思っています。再婚と言うからには初婚が破れる事になりますが、まずその理由が人物設定に厚みを加えてくれるはずです。再婚相手もまた初婚にさまざまの理由で失敗させたら、人物設定がラクになります。

 ただそれだけでは、ドロドロだけになるので、青い時代の初恋話を絡めていけば爽やかさも演出できるのじゃないかと。これもまた、人物設定や再び魅かれ合う理由づけに使えます。

 そうですね。初恋に破れ、結婚したものの、これにも破れた時に初恋の想いが甦るぐらいです。ただし初恋からの歳月は、青い時代と同じ恋が出来ない過去を背負ってしまうぐらいです。

 もし完成すれば半年後ぐらいに公開させて頂きます。