次回作の紹介

 紹介文としては、

 シノブがあのバーでホワイト・レディーを飲んでいると男が登場。これがなんと歴史オタクの医者。コトリと山本との失恋の過去が気になるものの、歴史ムックを重ねながら魅かれて行くシノブ。男は歴史ムックを終えてもアタックがなかったものの、今度は乗馬の世界にシノブを誘います。馬と聞いて興味を示すユッキーは渋るコトリを説き伏せて参加。順調に見えたシノブの恋でしたが、男に告げられたのは別離の言葉。そう、男にはライバルがいたのです。落ち込むシノブでしたが、会員になった乗馬クラブの因縁の勝負に臨みます。なんと相手はあの恋のライバル。馬術勝負の行方、シノブの恋の行方はどうなる。

 シリーズの流れからしてポイントになった作品です。序盤の私の趣味の歴史ムックはともかく、中盤からの馬術の世界は、その後のシリーズにかなり使わせてもらっています。

 ただ定番の難点があります。馬術とか馬とか言っても、どこかの遊園地で曳いてもらった馬に乗ったことぐらいしかないのです。後はテレビで競馬中継を見たぐらいの知識です。とりあえず馬場馬術は複雑そうでしたから、見た目が分かりやすそうな障害馬術にしています。

 後はググって泥縄式に知識をかき集めての定番の展開になりました。さすがに馬術なんて知ってる知人は一人しかいませんし、愛知在住なので気楽に取材に行くわけにも行きません。もっとも、聞いてもどれだけ理解できたかは疑問ですけどね。

 話の方はシノブがアラサーになったので、どうしても恋をさせようとしたのが主題です。どうやって出会いを作り、どうやって恋を進展させるかが一つのポイントで、さらに恋路に邪魔が入るのも定番でしょう。そういう基本を押さえつつ、どんな結末にするのかが書き手の楽しみでもあります。

 よろしければお付き合い下さい。

シノブの恋