経済産業大臣の辞任会見での暴言記者が話題になっているようです。誰だろうに素直に関心が寄せられているようなので、ちょっと調べてみます。とは言うものの実際のところは、みんな楽しくがいい♪様の、
これのタダ乗り検証です。辞任記者会見の動画はあるのですが、USTREAMとHatenaは相性が悪いらしくリンク先を御参照下さい。問題個所は13分30秒から始まります。ムチャクチャ有り難いことに、みんな楽しくがいい♪様は鮮やかに文字起こしをされています。
発言者 | 発言内容 |
名乗らない記者 | 一連の発言とおっしゃいますが具体的にどのような発言でお辞めになるのか、具体的におっしゃってください。なぜ辞めるのかが分かりません |
大臣 | 一つは昨日の記者会見におきまして「死の町」という表現をしたことについてでございます。このことについては午後の記者会見で撤回をして、陳謝、お詫びをしたところでございます。また、視察後の、これは非公式の、記者の皆さんとの懇談。立った場での懇談だったわけですが、大半は視察の中身についてのまじめで真剣な報告をしたと思いますが、これについて不信を抱かせるような言動があったというふうに捉えられた訳でございます。この二つでございます |
名乗らない記者 | 具体的にどう言ったんですか!あんたね、辞めるんでしょ。その理由ぐらいきちんと説明しなさい! |
大臣 | 私も非公式の記者の皆さんとのということでございまして、その一つ一つに定かな記憶というのもありませんので |
名乗らない記者 | 定かな記憶がないのにやめるんですか!、定かな事だから辞めるんでしょ!、きちんと説明しなさい最後ぐらい! |
大臣 | そういうふうに私は、国民のみなさん、県民のみなさんに不信の念を抱かせたとこういうふうに考えて・・・ |
ここで大臣発言は遮られます | |
名乗らない記者 | 何を言ってるんだ○○なんだよ!きちんと説明しろっていってんだよ! |
大臣 | ・・・ですから今お話しした通りでございます |
他の記者 | そんなやりたいことあるんなら止めなさいよ。記者でしょ。権威を持って質問して下さいよ |
大臣 | 大変すみません。私は精いっぱい話しておるつもりです。ご理解をいただきたいと・・おもいます。 |
北海道新聞 | 北海道新聞です |
大臣 | はいどうぞ |
他の記者 | 恥ずかしいよ君はどこの記者だ!! |
私も聞き直しました。聞き取り難いところはありましたが大意として間違いは少ないかと思います。またライブでは文字以上に「名乗らない記者」の暴言感を強く感じます。
黄色の背景に示した「他の記者」は指名されての発言ではなく、不規則発言になりますが、ライブを聞いていると「たまりかねて感」があると感じます。北海道新聞記者の質問にやや被ったのは遺憾でしょうが、とりあえず「他の記者」は誰が暴言記者であるかを知っている事になります。最低限「顔」は知っているはずですし、狭い世界でしょうから名前も所属も知っていても不思議とは言えません。
この他の記者が誰かも、みんな楽しくがいい♪様は探し出しました。田中龍作氏と言うフリージャーナリストのようです。その田中氏の枝野・新経産相会見 大臣官房に逃げ込んだ暴言記者にこうあります。
鉢呂前大臣の辞任会見で鬼の首でも取ったようにヤクザ言葉で答を迫っていた記者も、この日は無言だった。
筆者は件の記者に名刺交換を求めたが応じてもらえなかった。社名と氏名を聞いたが答えてくれない。彼はそそくさと逃げた。それも大臣官房の広報室に逃げ込んだのである。官僚ならば“身内”だから助けてくれるとでも思ったのだろうか。
暴言記者は質問に指名されるというか、質問が出来るぐらいですから記者クラブの一員でしょうから、新大臣の就任記者会見にも当然出席されているわけです。この日は質問はされなかったようですが、田中氏は暴言記者に直撃インタビューを試みたとなっています。世の中進歩したもので、そのシーンが動画に納められています。
これもUSTREAMのためリンク先を見て欲しいのですが、問題のシーンは記者会見終了後の1時間12分23秒から始まります。キャプチャーした静止画で紹介しておきます。
この日の記者会見場の様子です。 | |
これは新大臣が記者会見場を出てすぐのシーンで、左横の記者を名刺を持って呼びとめようとしているのがわかります。 | |
一番横顔がはっきりしているシーンです。 | |
差し出す名刺を無視して、上着を取り上げている様子です。 | |
無視されても追いかけようとする田中氏。 | |
記者が田中氏を無視して奥の部屋に向う様子です。 |
ここで田中氏の顔写真ですが、残念ながら正面からのものは見つかりませんでした。
撮影もある意味不自然で、まるで待ちかねたようにクローズアップになっています。何か打ち合わせがあったのか、偶然カメラが拾ったのかの確認はできません。ただ次のところがよくわかりません。
「選挙で国民から選ばれた鉢呂大臣をあなたはヤクザ言葉で罵倒したんですよ。どうして自分の名前を名乗らないのです?コソコソ逃げるのですか?」。筆者はその記者に尋ねた。
彼は終始無言だ。大臣官房広報室で保護してもらえないと分かると彼はエレベータに向かった。記者室に戻ると配席表で名前が割れるからだ。
ここを読む限り田中氏は暴言記者容疑者の顔は知っていても、所属も名前も存じ上げないようです。そんなものなんですかねぇ。かなり狭い世界と思うのですが、案外そんなものかも知れません。ただ、
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記者室に戻ると配席表で名前が割れるからだ
ここからはソースが信用性が残念ながら落ちるのですが、田中氏のツイッターからです。
moon__wave 〜月波〜゜
tanakaryusakuがリツイート
@ @tanakaryusaku 田中様はじめまして。午前中に時事通信社に例の記者の件、問い合わせをしました。先程回答がきまして、時事の記者であることは認めました。ただ、名前は公表しないとのことです。今後は社員教育を徹底する、その一点張りでございました。ritmista_jp ritmista(ひちみすた)
tanakaryusakuがリツイート
@tanakaryusaku 本日、時事通信に2回電話し、編集局清水氏は昨日記者が担当部長と共に鉢呂に謝罪に行った。また田中さんにもうるさいと言ったり名刺交換にも問いかけにも応じないことを追及し、田中さんにも謝罪に行くべきでは?と問うとその通りという返事でした。ご報告をば。
さてこれをどれぐらい信用されるかは自己責任でお願いします。ここまで調べても氏名の特定は無理そうです。時事通信と仮定して編集局政治部で探して見ても、記者クラブの所属員を探してみても何にも情報がありません。所属する記者の名前どころか、何人所属しているかも不明です。
そういう点で尻切れトンボなのは残念ですが、それより凄い時代になったものだと、そっちの方にむしろ感心しています。今日この話題を取り上げたのは、調べる気になればこれぐらいの事実が、ネット情報だけで集まる事の方に感心した次第です。
何か付け加えられる事があるだろうと思ってエントリーにしてみましたが、私が調査の範囲を広げた分は悉く空振りで、なぞる以上の事はできなかったのは調査の完成度の高さかと思っています。改めてみんな楽しくがいい♪様の御努力に敬意を表させて頂きます。