おもしろそうなのでいくつかデータをピックアップして見ます。元データはこちらですから、お時間がある方はご覧下さい。まずマスコミ記事にもなっていた都道府県別の病院の勤務医数です。
それと最近話題の首都圏ですが、東京はさすがに全国第5位の183.8人ですが、
- 39位神奈川:121.2人
- 44位茨城:112.1人
- 46位千葉:111.1人
次は人口10万人あたりの病床数です。病床数の比較は一般病床と療養病床の合計にしています。
- 40位茨城:一般651.5床、療養202床
- 42位東京:一般652.7床、療養161.3床
- 45位千葉:一般547.7床、療養159.9床
- 46位埼玉:一般492.5床、療養188.5床
- 47位神奈川:一般527.7床、療養142.4床
次は勤務医から見た働きやすさと言うか負担の程度です。病床数あたりの医師数では本当は分からないのですが目安程度にはなります。データは100床あたりの常勤勤務医数です。
- 2位神奈川:14.5人
- 8位千葉:11.9人
- 16位:埼玉11.2人
- 28位:茨城10.0人
- 40位:熊本8.7人
- 41位:宮崎8.6人
- 42位:青森8.6人
- 43位:高知8.6人
- 44位:福島8.6人
- 45位:北海道:8.5人
- 46位:山口8.0人
- 47位:鹿児島7.9人
蛇足なんですが中間管理職様も取り上げていた12/3付新潟日報に掲載されていた厚労省医政局総務課のコメントを引用します。
「埼玉は医師も患者も隣の東京に流れる傾向にある。今回、診療所の医師数は入っておらず、高知の医療環境が、単純に埼玉の2倍以上優れているということではない」
コメントにあるように診療所の医師数は入っていません。この調査には都道府県別の診療所医師数は集計されていないようですが、人口10万人あたりの診療所数の集計はあります。全国平均は77.9施設(有床9.7施設)なんですが、
- 26位高知:74.2施設(有床15.1施設)
- 47位埼玉:55.4施設(有床5.3施設)
高知 | 比較項目 | 埼玉 |
212.1人 | 人口10万人あたりの常勤医数 | 99.5人 |
1924.3床(一般989.8床、療養934.5床) | 人口10万人あたりの病床数 | 681.0床(一般492.5床、療養188.5床) |
8.6人 | 100床あたりの常勤医数 | 11.2人 |
74.2施設(有床15.1施設) | 人口10万人当たり診療所数 | 55.4施設(有床5.3施設) |
データ上は高知の方が埼玉より2倍以上充実しているようにも見えますが、厚労省医政局総務課はあくまでも、
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高知の医療環境が、単純に埼玉の2倍以上優れているということではない