天使と女神シリーズ34 ツーリング日和14

ツーリング日和14(第8話)女神への依頼

その人とは知り合いではあるけど、なんでも頼めるほどには親しいとは言えない。あくまでもコトリさんやユッキーさん経由で知り合っただけだものね。そうなるとコトリさんやユッキーさんに連絡を取って相談しないといけないんけど、「あの人たちも二面性があ…

ツーリング日和14(第7話)ママンの猛威

ユリの家にいる限り亜美さんに北井本家は手を出せないのだけど、ユリの力では北井本家を抑え込めないのよね。いくら大使だ、侯爵だと言っても北井本家にしたら聞く必要もないぐらいの関係だもの。お母ちゃんも、「北井本家から見ればうちなんて分家の果てみ…

ツーリング日和14(第6話)来やがった

北井本家の連中だって、わざわざ神戸に押しかけてこないぐらいに高を括っていた部分はあったんだ。だって福井県と神戸は遠いもの。それにユリのマンションを知っているとも思えないじゃない。 お母ちゃんは従兄弟叔父の道夫さんにに連絡を取ろうとしてたけど…

ツーリング日和14(第5話)ユリの就活秘話

亜美さんだけど、素直だし、まだ高校生だけど可愛いと思う。モテるだろうな。そうだな学年一の美少女クラスじゃないかな。だから目を付けられたのがわかってしまうぐらいだ。普通は目を付けてもここまでするのはいないけどね。 それはとりあえず置いとくけど…

ツーリング日和14(第4話)別の問題

お母ちゃんはエッチの妄想部屋、もとい仕事部屋に籠ってエロ小説の執筆に専念中。前から思ってたけど、どんな顔して書いてんだろ。だってだよ、あんなもの妄想をパンパンに頭に膨らませなきゃ書けないじゃない。だから部屋にカギを掛けてるのだろうけど。 そ…

ツーリング日和14(第3話)はとこ

おかあちゃんに電話があったのだけど、「えっ、道夫さんの・・・わかった。じゃあ、三ノ宮駅の西側出口じゃわからないか。電車の進行方向の先に階段があるからそれを下りて改札に・・・それだったら階段の下の右側にコンビニがあるから、そこにいて・・・そんなこと心…

ツーリング日和14(第2話)ユリの実家

ユリは私生児の母子家庭だけど、お母ちゃんの実家はあったはずなんだ。そりゃ、なければお母ちゃんがこの世に生まれてこなないもんね。だけどユリが小さい頃にお爺ちゃん、お婆ちゃんは亡くなっている。 お爺ちゃん、お婆ちゃんと言えば年寄りだから、子ども…

ツーリング日和14(第1話)プロローグ

「次のロングツーリングは」 「考えてへん」 愛想がない。飽きたの、「そういうわけやあらへんけど、行くとこが思いつかん」 日本は広いのよ。無尽蔵のツーリングコースがあるはず。「バイクが走れる道をツーリングコースと定義するんやったら無尽蔵や」 そ…