男と女の違いかな

この件についての是非は論ずるまでも無く自明なので今日は省略です。今日はこの事件を読んでの感想のアンケート調査(n = 4)からの感想です。完全に私の独断と偏見ですから宜しくお願いします。


男の反応

事が事ですから表立っては賛同はしませんが、どこかで共感するが本態として良いでしょう。言い換えれば、

    オレも若い頃には・・・
こういう悪さ以上、犯罪(警察が積極的に乗り出す)未満の「悪い事」には思い当たるフシがあると言うところでしょうか。ここも付け加えておけば、悪い事であり叱責を受けるのは当然とした上での共感です。この手の所業は仲間内では武勇伝として扱われ、なおかつ自慢するものです。そうですねぇ、男同士の話題の一類型で、
    A:「オレは○○をやった」
    B:「オレは××だ」
    C:「オレなんか△△だ」
    D:「そうかぁ、でもオレは「せいぜい」これぐらいしかやってないが・・・」
    ABC:「スゲェ!!!」
やらかした事の衝撃度で仲間内の格が上ると言う感じです。格が上るだけではなく一目置かれるぐらいでしょうか。またこれを聞いてさらに過激な武勇伝にチャレンジするなんて事さえ起こります。もちろんバレずに済むのもありますし、発覚して大目玉なんて事ももちろんあります。武勇伝では大目玉さえ箔になったりする側面さえあります。

こういう行為をいつまで行うかも個人差があり小学生時代ぐらいでやめるのもいますし、大学生でもやる奴はいます(先日もUSJでやらかしていたニュースがありました)。社会人でもいます(今回の高校生のモデルになったような事件)。やらなくなるのは、発覚した時のデメリットの学習により抑制されていくぐらいに解釈しています。

ただなんですが、完全に卒業してやる気も起こらなくなるかと言えば違うと思っています。やるのを自制するだけで「その気」は死ぬまで燻っているんじゃないかと思っています。これはエエおっさん同士の会話の一類型ですが、

    A:「オレは若い頃は○○をやった」
    B:「オレは××だ」
    C:「オレなんか△△だ」
    D:「そうかぁ、でもオレは「せいぜい」これぐらいしかやってないが・・・」
    ABC:「スゲェ!!!」
こんな話に熱中する様子は「ありきたり」だからです。まあ、いつまでも気分が残ると言っても若い時の武勇伝的な方向ではなく、多くは違った形で一種の昇華が行われます。たとえば安定した収入と地位を突然投げ打って子供の時の夢を実現させる話の類です。世間では成功例しか伝えられませんが、成功例の裏には当然ですが累々たる失敗例があります。そんな失敗例を聞いた時に「バカな事を・・・」と思う一方でどこかで共感しているのが男だと思っています。ありきたりの表現ですが、
    女にとって男はいつまで経って子どもである
女の反応

私は男ですからアンケートの観察(プラス人生経験)からですが、女の反応は実に醒めています。心の底から「アホな行為」と侮蔑し、そんな行為に熱中する事自体の理解が不能って感触です。よく女は同年輩の男より精神年齢が上とされますが、原因の一つはこの手の武勇伝への共感の乏しさと言うより、はっきり言って「無い」事に基づいている気がしています。

上記した男同士の武勇伝自慢の場に女性が居る事がありますが、思い起こしても実に冷淡な反応だったと記憶しています。武勇伝は男同士だけではなく、男と女の会話の場にも男はしばしば持ち出す事があります。男は同性の反応と同じものがある事を信じて疑わないのですが、女は「つまらん話」と内心思いながら儀礼として付き合って感じが濃厚です。あれは基本としての共感がまったく無いからだと考えれば理解しやすくなります。たとえば、

    男:「オレも若い頃には・・・」
    女:「あ、そう」
    男:「それにこんな事も・・・」
    女:「あ、そう。ところでお昼はなに食べる?」
ところが、ところがなんですが、そんな一方で女は悪ぶった男に魅力を感じる傾向が確実にあります。真面目な優等生タイプより、少し斜に構えた野郎の方が人気を集めやすいです。う〜ん、てなところで矛盾はしていますが無理やり説明してみると、基本的に武勇伝には理解が無いと言うか軽蔑する一方で、自分が出来ない事をやる男になぜか魅かれるぐらいでしょうか。

男の武勇伝実践と相似する様に、女も悪ぶった男に魅かれてしまう時期があり、これも男の武勇伝実践と同様にある時期になると自分で押さえ込んである種の「卒業」状態に至る感じです。ただそういう思いは卒業して消え去るわけでなく、埋み火のように残り、しばしば世間をアッと言わせている気が私はします。これもありきたりですが、

    女は男にとって永遠の謎
お後が宜しいようです。