昔の遊び

 ツイッターで拾ったネタですが、某小学校の冬休みの宿題というか課題に、

    昔の遊び

 これを調べるというか、体験する的なものが出たそうです。ココロは羽子板、凧揚げ、いろはカルタ、双六、福笑いぐらいでしょうか。そういう遊びは私の世代はまだ知っているというか、

    やったことがある
 ツイッターでは初代ファミコンを出したそうですが、あれだって既に昭和の産物。小学生の親世代なら十分に昔の遊びになると思った次第です。

 この辺は個人差もあって一概に言えませんが、子どもの遊びはファミコン登場でゴロっと変わった印象を持っています。私はファミコン前の世代に入るので古典的な遊びも経験というか、当たり前のようにやっていますが、ファミコン後の世代になると激減している気がします。

 ファミコンの登場は昭和58年で、ファミコンが登場した年に生まれた子どもは今年で37歳になります。ファミコン登場時に5歳なら42歳になります。つまり小学生の親ならファミコン後の世代に既に入っていると見てよいと思います。そういう親世代に古典的な昔の遊びと言われても、

  • 親から聞いたことがある
  • 授業で習ったことがる
 こうなっている人が多くなっていても不思議ないと思います。結局のところ「昔」の定義は個人差が大きく、年数が進むほどスライドします。ごく単純には平成が終わりましたが、今の小学生なら昭和は余裕で昔でしょう。

 もう歳がバレているようなものですから、私の生まれた年の30年前になると余裕で戦前です。そうですね、満州事変が起こっているぐらいの年になります。そのまま当てはめるのは無理があるかもしれませんが、今年生まれる子供の30年前は平成なのです。今年は令和2年ですが、これだって20年もすれば、

    それは平成のお話
 そうなるのは時間の問題ですからね。もっともそこまで私は生きてない可能性が高いですけど。


 明後日ぐらいから次の連載に入るので今日書いときますが、阪神大震災からも25年になります。あの年に生まれた長女も24歳になるということです。神戸ではこの時期になると震災追悼があれこれ行われますが、あれも既に昔に入っているとしても良いと思います。

 まだまだ経験者は残っていますが、これだって次の四半世紀が過ぎればほとんどいなくなります。せめてこうやって頭がしっかりしている間にせめて書いときます。もっとも四半世紀後に、この「はてな」が残っているかどうかは、誰にもわかりませんけどね。

Win10苦戦記2

 新しいOSですから慣れるのに時間がかかるのは致し方ないのですが、スタート・ボタンを押すとビローンと横長の画面が出てくるのにウンザリしてました。これも業者曰く、

    「我慢してください、そのうち慣れます」
 他の環境設定に手を取られて後回しにしていたのですが、同時に不便と思ったのがアプリの起動リストみたいなものも見当たらないことです。windowsボタンから出来るのは出来るのですが、これまた縦長すぎて使いにくい。

 バーに組み込めるのはわかったものの、横幅に限界があるしと思っていたら、Win10対応の正規ソフトをインストールした時にビローンに入ってるじゃないですか。だったらと思って操作すると入れ替え可能なのがわかった次第です。おかげでコンパクトでスッキリしたものになってくれました。

 そうなると残る問題はデータ移動です。そりゃもうとにかくデカくなっています。cloudの利用も考えましたが、小説部分の移動を試しにやったのですが、結局できませんでした。小説フォルダだけで、なんのかんので1GBぐらいありますからね。

 USBを使えば良いようなものですが、せっかくonlineですから、もっと便利な方法はないかです。そこでまずセミNASにアプローチ。これはすんなり開いてくれたので、セミNAS経由で小説部分の移行に成功。

 この際ですからセミNAS部分の記憶容量の増大をやろうとしたら認識してくれなくなりました。しばし考えて、たしかセミNASにアクセスして操作が必要だったかも。じゃあ、セミNASがどこにあるかで一苦労。そりゃ、online上の操作なんて10年ぐらいやってませんし。

 セミNAS関係の処理が終わって、次に閃いたのは、どうせonlineなら直接PCのフォルダを開いたらダイレクトにデータ移動ができるはずです。しかし出てきたのがパスワード問題。

    覚えとるか!
 しかたがないので新たに設定。不便なものです。データ移動は明日以降の作業にします。とにかく時間がかかりますから、診察の合間ぐらいにやらないと時間がもったいないですし。

 パスワードと言えばブログなどもログインしないとけないのですが、Edgeでやるとお手上げです。そこでFireFoxを導入すると、なんと前のPCの機能を受け継いでくれて助かりました。IDとPWが必要なのはわかりますが、たまにしか使わないものを覚えておくのは無理ですからね。

 そうそう日本語入力時に変換候補が早く出すぎてウルサイのです。だって一文字打ち込んだだけで横に変換候補が引っ付くのです。どうなっているのかとググったら、予測変換が早すぎるみたいです。それを修正するには・・・なんとか落ち着きました。

 こういうのを新機能っていうのでしょうが、みんな困ってるみたいで、ググると解消法がズラズラと出てくるのは笑いました。こういうのも、

    我慢してください、そのうち慣れます。
 こういう事でしょうが、慣れるのに大変な歳になっているのだけは間違いないようです。

Win10苦戦記

 ついにWin7のサポート終了が迫り、アップデートを余儀なくされました。これは去年から言われていまして、Win10がインストールされた新しいPCもスタンバイしていました。とは言うものの若い時と違って、新たな環境構築は億劫でノビノビにしていたのです。

 年末年始にやることに決めていましたが、これもズルズルと着手が遅れ、やっとこさ正月三日からスタートです。とりあえず久しぶりに起動したら、テンコモリのメイルと貯まりに貯まったアップデートで一時間はラクに経ったぐらいです。

 ここまでWin10への移行が遅れたのは、愛用の骨董品ソフトが業者曰く、

    「そんなもん動きまっかいな」
 とくに大ネックというか論外にされたのがLotus123 97。Excelに移行し損ねたツケです。まあ23年前のソフトですから、そう言われても仕方ありません。他にも20年クラスのソフトがゴロゴロ、それも現役で愛用中ですから頭を抱えた次第です。

 それでもググってみるとLotus2000なら動かせる方法があるとあり、Lotus2000が動くなら97だってでトライ。苦戦の末ですが、なんと動くじゃありませんか。それだったらと他のをトライ。これも業者に、

    「買い替えて下さい」
 あっさり言われたIllustrater。そんなこと言われても困るぐらい高いのですが、CS6には最初から64bit版があり無問題でOK。絶対無理とされたHomepage Bulder V6もOK。ハードルがさすがに高いと思っていたPhotoshop 7もOK。ScanSnao S1300はちゃんと富士通が対応してくれていました。

 この辺のソフトが必要なのは小説のためで、Lotus123は幕末からの年齢管理、IllustraterとPahotoshopは表紙絵と挿絵の作成、Homepage Builderはブログの表作りに必須だからです。

 小説といえば新しいWordはWin7時代のものとほぼ同じですが、それでも開いた瞬間に違和感が。そうフォオントが違うというか無いのです。代用フォントになってましたが、さてどうするかです。これも無ければ持っていけば入るとあり、問題なくスルスルと。 

 もうひとつですがFEPのユーザー辞書があります。これは遥かWX2から継ぎ足し、継ぎ足し使っていたのですが、業者曰く、

    「そんなもん入りまっかいな」
 トライしたらアッサリと。3日ほどあれこれやったら、実用レベルで使えそうな雰囲気になっています。Win10対応問題はMSが32bit対応をしていないからだそうですが、正直なところ、
    なんでやねん!
 いろんな理由があるのでしょうが、末端のローレベル・ユーザーにしたら迷惑なお話です。それでも128bitになるのは当分先でしょうから、当面は弥縫策でしのげたからヨシとします。それにしても、こういう作業が10年後なりに、まだ出来るかと言われると疑問の歳になったのを実感した正月でした。

アカネ奮戦記:あとがき

 タイムリミットが迫っていたアカネの結婚話です。独身のままにしておくのもあったのですが、やはり結婚させてみたかったです。そうなるとラブ・ロマンスになりますが、どうにもアカネのキャラでは、微妙な心理描写で話を紡ぐには無理がありました。

 それとラブ・ロマンス定番のライバルの登場による三角関係も、前作で使ったばっかりですし、アカネにも使いにくいと言ったところです。

 そこで関係をアカネとタケシだけに絞る方針にしたのですが、そうなると周囲の出来ごとに二人の恋が翻弄されないといけません。芸がないとは思いましたが前半のエピソードは前作の背景を借りています。

 あれも、もうちょっと引っ張りたかったのですが、そうもいかず後半のエピソードを作っています。モデルにした街は極めて適当ですが、地域として漠然と信州を想定しています。ネイティブの方には変に思われたでしょうが、あれぐらいが私の信州弁の限界です。あれは難しかった。

 後半のライバル辰巳の設定も何度か変更がありまして、影の部分を市長や築田にかなり割り振っています。今回限りのキャラにする予定だったのですが、次回以降にも使ってみたくなったぐらいです。脇役はやはり大事ですし。

 それとラブ・ロマンスでは濡れ場も必要だったのですが、キス・シーンまでカットしにしています。天真爛漫キャラのアカネではどうにも、こうにも書きにくくて、一行も書けなかったぐらいです。

 さて残るはシノブのロマンスですが、やっぱり前回で結婚させときゃ良かったと後悔しています。もう一回やらないといけませんし。それとも、このまま売れ残りの会に入れちゃいましょうか。

アカネ奮戦記:華燭の典

 式場はツバサ先生と同じで聖ルチア教会。ウェディング・プランはクレイエールの微笑む天使にした。動画はサキ先輩で、写真係はマドカさん。さすがにツバサ先生を来賓として外せないじゃない。だいたいツバサ先生に撮らせると、なにやらかすかわかんないじゃない。

    「アカネにだけは言われたくない」

 かもね。でも式では定番をやってしまった。親父とバージンロードを歩いたんだけど、きっちり裾踏まれてひっくり返った。でもこれはアカネが悪いんじゃなく、親父が悪いんだからな。次の定番の誓いの時にも、

    「汝健はこの女茜を妻とし、健やかなる時も、病める時も、常にこの者を愛し、慈しみ、守り、助け、この世より召されるまで固く節操を保つ事を誓いますか」
    「はい」
    「汝茜はこの男健を夫とし、健やかなる時も、病める時も、常にこの者に従い、共に歩み、助け、固く節操を保つ事を誓いますか」
    「はい」

 ここまでは良かったんだよ。問題はその次で、

    「今、この両名は天の父なる神の前に夫婦たる誓いをせり。神の定め給いし者、何人もこれを引き離す事あたわず」

 ここでつい神のところに引っかかってしまい、

    「神如きに二人の仲は引き裂かせるものか!」
 神父さんは困った顔してたけど、まあイイとする。神父さんだってホンモノの神がどれだけ手強い連中か知らないだろうし。だってだよ、アカネにとって神とは、すぐにアカネをマルチーズにしたがり、座興で容貌を別人に変える存在だからね、

 披露宴はこじんまりしたものにした。だってさぁ、呼び出したらゴッソリ来ちゃうんだもの。ツバサ先生たちにもこれは相談してたんだけど、

    「大賛成だ。後始末が大変になるかな」
    「ボクもそう思う。想像しただけでゾッとする」
    「マドカも賛成です。アカネ先生がどんな人かよく知っておられる方だけに祝福してもらうべきです」

 賛成してくれたのは良かったけど、賛成理由が気に入らなかった。だから式も、披露宴もまったく同じメンバーで動いた。ホントはツバサ先生に来賓祝辞はやらせたくなかったんだ。でも仕方ないじゃない。そしたら、

    「あのアカネが、ついに、ついに・・・」

 そこまで言って絶句しちゃったんだよ。披露宴会場はちょっとした感動に包まれてたし、アカネもそうだった。ツバサ先生は高砂席につかつかと歩いてきて、

    「後は伏せとく。やりだしたら、明日までかかるからな」

 ギャフン。でも助かった。やはり祝辞役はマドカさんか、せいぜいミサキさんぐらいにしておきたい。あの二人以外にやらすと、何を言いだすかわかったもんじゃないし。それでも、スタッフたちの祝辞は嬉しかった。

    「タケシ、アカネ先生を不幸にしたら珠算一級のオレが許さん」
    「それは書道初段のオレの仕事や」
    「簿記二級のオレをさしおいて・・・」
    「また逃げ出したら英検四級もオレが地の果てまで追いかけて火炙りにしてやる」

 心の籠った良い祝辞だった。でもさすがに二次会が終わってホテルの部屋に戻るとグッタリ。よくもまあ、世間の新婚夫婦は、こんなくたびれた状態で新婚初夜なんてやるもんだと感心した。アカネは寝たよ。翌日は神戸空港まで見送りにツバサ先生たちが来てくれたけど、

    「アカネ、しっかり仕込んでこい」
    「タケシ、枯れ果てるまでやってこい」
    「アカネ先生も早い方がイイと思います」
 たしかに。新婚旅行中に三十七歳の誕生日来ちゃうんだよね。アカネは、四人は欲しいから、年子でも四年がかりになっちゃうんだ。双子二セットもあるけど、それはそれで大変そうだし、一回で済むけど四つ子は論外だ。

 新婚旅行はユッキーさんたちからのプレゼントもあった。例のプライベート・ジェットを使わせてくれたんだ。もっとも成田に行くついでだったけど。タケシは目を丸くしてた。成田でやっと二人にきりになって飛行機に乗り込み席に着いたらホッとした。

    「タケシ、長かったけどやっとだね」
 そう言ったら力強く抱き寄せてくれた。これが幸せだ。やっと手に入れた幸せだ。なにがあっても手放すもんか。