次回作の紹介

 紹介文は、

 一流プロを目指しオフィス加納の門を潜ったタケシ。師匠と仰ぐアカネへの秘めたる恋。この恋を実らすにはオフィス加納でプロになる事と精進を重ねる日々。タケシの恋を応援するツバサ、ユッキー、コトリ。しかしタケシはツバサに与えられた課題に苦悩し失踪。はたしてアカネはタケシの恋に気づくのか。波乱万丈の恋物語です。

 こんな感じで、タケシのフォトグラファーとしての成長と、アカネの恋を軸にしたお話です。登場以来、我ながら使いやすいキャラのアカネですが、これに恋をさせるのは大変でした。

 ラブ・ロマンスをさせようにも、しっとりとした情感とか、微妙な心理の揺れ動きを描写するには難しすぎるキャラ設定だからです。ですから独身のままにしておく方向性もあったのですが、それはそれで可哀想です。ですから、無理やりでも恋をさせようと頑張ったのが本作になります。

 舞台はオフィス加納ですが、この作品でツバサのキャラに弟子好きの一面と姉御肌を濃くさせています。書いている時は、そうしないと話が進まない面があっただけですが、後の作品に活用できたので結果オーライぐらいでしょうか。

 それとアカネのキャラは使いやすい半面、少しシリアス系の話になると困るところがあるのですが、登場させているだけで華がある気がします。その辺を出来るだけ活かしたつもりの作品です。渋茶のアカネに匹敵する出来と個人的には思っていますが、それはそれ、評価は読者に在りです。

アカネ奮戦記