風邪ひいてまんねん

最初のは3週間ぐらい前で、微熱が3日ほど続いて、後はひたすらの湿性咳嗽でした。湿性咳嗽がしつこくて、2週間ぐらいしてようやくマシになってきた頃に、先週の半ばぐらいから第2弾です。この第2弾が第1弾より酷くて、微熱(だるさは第1弾より上)、再び湿性咳嗽増悪、鼻汁鼻閉、咽頭痛です。

ならべて書くだけでありがちな風邪症状のなのですが、感染源はごく素直に患者からとして良いかと思います。湿性咳嗽の程度からして、確実に気管支炎以上の状態になっていると推測しています。実に猛烈な勢いで痰が上ってきます。問題は原因が何かです。どっちかがマイコと考えるのは妥当な線ですが、どっちがマイコだろうです。

外来の頻度からすると、第1弾の時の方がマイコ様患者は多かったと感じています。だから第1弾の時はたぶんマイコと考えていたのですが、ほんじゃ第2弾はなんだになります。第2弾と言うか、現在も私と類似の症状を訴える患者は少なくありません。また子供だけでなく親も罹患しているため、成人にも感染しやすい事は類推されます。

マイコ2回はありえないので、RSとも考えましたが、RSがこの歳でどうかと考えるとチト疑問です。これは類似症状の患者にRS検査をやってもハズレと言うのもあります。そうなると開業医レベルなら「その他」と言う事になります。

もう少し言えば、湿性咳嗽の感じは単に痰がからんで苦しいというより、喘息を思わせるような喘鳴感らしきものが確実にあります。そういう点はRSの細気管支炎症状を惹起させますが、そういう症状を呈するのは何もRSに限定されていると言えないので、ここもそういう症状が出るぐらいの材料に留まります。ただ同一疾患と考えられる職員の子供の咳嗽に対してサルタノールの吸入が有効だったので、喘息様の咳嗽症状はあると判断しても良さそうです。


検査はRSをやったろうかと思いましたが、どう考えても無駄と思われ、またRSとわかろうが、わかろまいが治療が変わるわけではありませんから、結局行っていません。採血検査も頭をよぎりましたが、これも院内検査ではCBCCRPがわかるだけですから、それで何が変わるわけでもないので施行していません。胸部X-pは野次馬的に興味があったのですが、うちには大四つまでのカセッテしかないのであきらめました。

治療は第1弾の時は比較的軽症だったので、引き出しに転がっていた、何年前のものか由緒不明のムコソルバンを2回服用したのと、どうにも外来が続けられなかったのでロキソニンを1回内服しています。ま、この程度で乗り切れたと言えます。

第2弾はさすがに厳しく、ムコソルバンを既に10回程度内服しています。微熱による倦怠感も手強く、都合3回のロキソニン内服を余儀なくされています。鼻汁鼻閉もあんまり酷いので、去年に試供品でもらったシングレアを3回ばかり内服しています。咽頭痛に対してはこれも残っていたダーゼンを3回ばかり服用しています。


経過としては先週の金曜日あたりが一つのピークで、さすがに金曜の夕診頃には完全にへたばっていました。以後はユックリながら回復基調となっていますが、週末を過ぎてもスッキリしまへん。どうにもダルさが取りきれない感じですし、湿性咳嗽と鼻汁は実に盛大です。ただ咽頭痛はかなり軽快しているのは良い徴候と言うところでしょうか。

手持ちのクスリがほぼ底を突いたので、今日あたりに去痰剤をどこかから入手する算段を考えないといけないようです。


例年として良いのですが、繁忙期になるとどうしても風邪をもらいます。これは疲労でひきやすくなるのと同時に、診察中にインターバルを取れる時間が少なくなり、風邪予防のためのうがいが十分に出来なくなるためかと考えています。一種の職業病みたいなものですが、皮肉と言うか、必然の結果として外来が一段落する頃には治ります。逆にはなりませんねぇ。

つう事で明日はお休みします。先週末にエントリーを続けたのは相当無理があったのですが、明日ぐらいはお休みにさせて頂いて本業に専念する事にします。