堀潤氏の8ビットニュースのネルマエニュース24 ゼロ版です。
これに対する指摘があったので検証してみます。
1分8秒ぐらいからです。対照は7/27付NHKニュースです。青字が一致部分です。
汚染水 事故直後と同程度の高濃度
福島第一原子力発電所で、汚染水が海に流れ出ている問題で、東京電力が、海に近い「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルにたまっている汚染水の濃度を測った結果、事故直後のおととし4月に、海へ流れ出て問題となった高濃度の汚染水とほぼ同じ濃度で検出されました。
福島第一原発ではことし5月以降、海に近い観測用の井戸や港から高い濃度の放射性物質が検出され、東京電力は、汚染水が海に流れ出ていることを認めましたが、どこから漏れているかは、特定できていません。
このため、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルにたまっている高濃度の汚染水の濃度を測った結果、海から50メートルほどの2号機近くのトレンチで、26日採取した分から放射性セシウムが、1リットル当たり23億5000万ベクレルと、極めて高い濃度で検出されました。
この濃度は、事故直後のおととし4月に、海へ流れ出て問題となった高濃度の汚染水とほぼ同じ濃度で、東京電力は、「トレンチには、事故直後にたまった汚染水が残っているとみられる。そこからしみ出た可能性もあるが、ほかにも原因が考えられまだ特定はできない」としています。
東京電力は、引き続き、2号機や3号機の海側にあるトレンチの汚染水の濃度や水位を調べるとともに、たまっている汚染水を減らしたり、海への流出を防いだりする対策を急ぐことにしています。
これに福島原発らしき映像も加えられているのですが、これが独自取材によるものなのかNHKのものを流用したのかは不明です。青字以外もニアミスはありましたが、NHK記事はかなり厳格に取らせて頂いています。
ここが2分20秒ぐらいから始まります。対照は7/27付WSJで、
橋下共同代表が一時辞意=議員団慰留、続投決定—維新
日本維新の会は27日午後、橋下徹共同代表(大阪市長)ら在大阪幹部を交え、東京都内の国会議員団本部で執行役員会を開き、参院選が8議席の確保にとどまったことを受け、今後の運営方針を協議した。橋下氏は「大阪市政改革に集中したいので役を離れたい」と共同代表辞任を申し出たが、石原慎太郎共同代表ら国会議員団の全員が反対し説得したため翻意し、続投が決まった。
松井一郎幹事長(大阪府知事)によると、石原氏は席上、「とにかくみんなで(橋下氏の改革を)手伝うので、このまましっかり汗をかいてもらいたい」と橋下氏を慰留。他の議員団メンバーからも続投を望む声が相次ぎ、最終的に橋下氏は「これからも全力を尽くす」と続投要請を受け入れた。
[時事通信社]
時事通信のオリジナルのほうは魚拓が取れなかったのですが
会合では、「このまま野党がばらばらでは巨大与党の独断専行を許す」として、野党再編に向けて松野頼久国会議員団幹事長中心に各党との協議を進めることを決めた。
正確には青字の間に一部堀氏のオリジナルと言うか読み回しが入るのですが、そこはYouTubeで御確認下さい。
面倒なので省略しますが、橋下氏の記事の後は
- 3分40秒ぐらいから7/27付ロイター記事
- 5分17秒ぐらいから7/27付AFPニュース
高度の内容の類似性、さらにはオリジナル記事部分を読む時の口調の変化からして、堀氏がたまたま同じような記事を書いた可能性は無いとして良いかと思います。どう見たってオリジナル記事に対して堀氏の言い回しプラスアルファを加えただけと見れます。こういう形態でのニュース報道が商業的に可能かどうかです。現実に報道されているわけですから可能なはずです。
ニュース番組と言うか動画放送でも引用は可能とは思います。引用は著作権法上認められてはいますが引用条件はなかなか厳しく、大雑把には、
- 引用元の明記
- 記事で引用部分が内容的にも量的にも従の関係
引用転載でないとすれば著作権付きで記事を買うと考えるのが妥当です。記事はそうやって売り買い可能です。つか通信社は取材した記事を報道機関に売るのがビジネスモデルそのものです。そういう目で見ると時事通信、ロイター、AFPは通信社ですから著作権付きで買って放送していると考えられます。こういう手法は堀氏だけではなく報道機関が日常的に広く使っている手法です。堀氏もそれを使って何の不思議もありません。
「著作権付きで記事を買う」で個人的に不思議なのはNHKが含まれている事です。NHKは自社記事を小売りしているのでしょうか。あんまり聞いた事がないのでググってみましたが確認は出来ませんでした。どういう表現をしたら良いか難しいのですが、通信社と違って報道機関が自社記事を小売りしているイメージが乏しいところがあります。
ただ盗用は論外であるのは堀氏とて報道に携わる者として常識以前のものでしょうし、それがクリアできているのでニュースとして放映していると考えられます。そうなるとクリアできる条件は2つで、
堀氏も元NHK職員だったはずですから、表向きは売っていなくともNHKから記事を買えるルートを知っている可能性ぐらいはあります。NHK記事のさらなるオリジナルがどこかの通信社にあったかどうかは遺憾ながら確認できませんでした。