ツーリング日和23 あとがき

 ツーリング日和22の続編と言うか後編になります。これも恋愛小説にはなるのでしょうが、恋愛小説のお約束として二人がどうなるかはあります。バッドエンドなら別れるですが、ハッピーエンドなら結ばれるになります。

 結ばれるの方ですが、これも段階がありまして、恋人同士になるから結婚するぐらいまでがポピュラーの気がします。その方が書きやすいのは本音ですが、今回は捻りを入れて結婚後にしてみました。

 結婚後の話も何度か書いているのですが、そこから離婚に醒めて行く話では恋愛小説になりません。そうですね、あれこれあって醒めかけたのが、再びお互いの愛を再確認するぐらいが類型として多い気もします。

 構想だけは考えたのですが、どうしても気が乗らず、思いっきり開き直ってみました。理想を越えてあり得ない夫婦ラブの世界にしてみました。そうですね、夫婦とは言え、恋人である形態の一つに過ぎないの追求です。

 この世には旦那ラブの人、嫁さんのラブの人もいます。そんなラブをひたすら高めまくったら面白い夫婦ラブの恋愛小説になるのじゃないかと思ったのです。着想は面白かったのですが、書くのは甘くありませんでした。

 今から思えば、ツーリング小説があくまでもメインなのが良かったのか、悪かったのかです。良かったと思うのは夫婦ラブだけでは一冊書くにはエピソードが紡ぎきれなかった点です。だってもう結婚するまでは前作に書いてしまっていますから、結婚してからがスタートになってしまうからです。

 それといつもの事ですがヒロインのキャラ設定に熱中すると、それこそ一次元の恋に落ちそうな錯覚が起こりそうになります。この辺は二次元ですらないので、すべて妄想の中の理想像を追いかけすぎるかもしれません。