第1部一の谷編:なかがき


第2部を公開する前に第1部の「あとがき」みたいなものです。まずわかったのは小説を書くのとブログを書くのは根本的に違う点です。私のブログも長い方ですが、小説となると桁が違います。もともとは第1部で完結するつもりでしたし、原初の下書きを書き上げた時に「こんだけ書いたら量は十分だろう」と思っていました。そこで喜び勇んで文庫本1冊分に必要な文字数を調べたら文庫本の1ページはおおよそですが40字×20行程度みたいで。ページ数はおおよそ300ページ。これが標準的な文庫本サイズになります。

ビッシリ詰めたら24万字になりますが、段落がありますから実際のところは10〜12万字ぐらい必要だと判明した次第です。これも実際に縦書きで40字×20行で編集したものを作ったのですが、第1部だけでは200ページ弱にしかなりません。つまりは文庫本1冊には全然足りてないってところです。最終的にあれこれ手を入れて第1部は214ページまで伸ばしましたが、これ以上伸ばすにはストーリー全体を根本的に作り直す必要があります。簡単に言うとイチから書き直しです。

第1部も歴史部分主体でラブ・ロマンスがオマケみたいなVer.1から歴史部分を1/3ぐらい削り倒してラブ・ロマンス部分を膨らませたVer.3まで3回ぐらいほぼイチから書き直してますから、これ以上手を加えて伸ばすのはチト難しいと判断し、残り1/3を増やすために第2部を書くことにしました。

第2部を書くにあたって歴史部分はネタがあるのですが、問題はラブ・ロマンス部分です。当然ですが第1部の延長線上である必要があります。第1部を書いていた時ほどの気恥ずかしさとか、照れの感覚はだいぶマシになりましたが、どんなストーリーにするのかが難題です。ただ第1部で登場人物の紹介と性格付けが済んでいるのは助かる部分であり、第1部を書いた経験は無駄ではなくブログでなく小説風に最初から書けたので思いのほかにスムーズに書けました。まあ量も第1部の半分ぐらいですから。

それとなんですが、この作品を仕上げるあたって最後のピースがまだ出来ていないのです。何が出来ていないかと言うとタイトルが未だに未定です。下書きを評価してもらうために読んでもらった人には「恋する歴女のいる酒場」という仮題をつけてますが、どうにもシックリこないところです。もうちょっとシンプルに「歴女の恋」か「恋する歴女」にした方が良い気もするのですが、なんとなくバーもタイトルに入れたい気があって悩んでいるところです。

ということで明日から第2部をあげていきます。