センター試験

これも長いですね。私の頃は共通一次試験と言ってまして、5教科7科目の1000点満点だった記憶があります。当時は私学で参加していたのは産業医大ぐらいのもので、受験生も国公立に進学するために共通一次の全科目試験に挑むか、私学にして受験科目を絞るかの選択に頭を悩ましたものです。

志望する学部によったでしょうが、医学部ならとりあえず800点は必要でしたし、他の学部でも700点ぐらいは欲しかったと記憶しています。かなり高いハードルで数学や英語はまず満点を取らなければ話にならなかったんじゃないでしょうか。私のような勉強嫌いは端から国公立はあきらめてましたが、高校の方針で受験はしました。結果はここに書くのも恥しい代物です。

昔からなんですが、理数系の学部に進学したくせに、理数はからきし苦手で、現代国語と地理歴史が得意中の得意でして、これだけは高校以降勉強した記憶がほとんどありません。お蔭で大学進学は苦手科目だけでしたので、それは苦労させて頂きました。そんな昔を懐かしんで地理歴史の科目だけは時間があれば挑戦しています。昨夜も一杯飲みながら日本史に挑んでみたのですが、寄る年並みには勝てませんね、やっとこさ7割でしたから。

自分の力の衰えは笑い話なんですが、問題の内容は煮詰まってますね。正直なところ「そんなところまで突っつくんか」とあきれる思いでした。あそこまで要求されたら、受験生はさぞかし大変だなとつくづく感じました。語句を見てうろ覚えのところは現役との差でしょうが、見た事も聞いた事も無い事象がパラパラと散見されたのには正直驚きです。

日本史しか今年は見なかったのですが、あそこまで問うということは、その周辺の事柄の網羅的知識を要求されます。歴史なんて高校レベルでは暗記科目に過ぎませんから、無味乾燥に覚えこむ作業に同情を禁じ得ません。私はそれを歴史小説で覚えましたから、楽しくスルスルと頭にプリンティングされましたが、学科で覚えるとなるとひたすら忍耐でしょうね。

それとこれは昔からなんですが、やたらと文化史の方に偏るのもウンザリします。これは小説で歴史を覚えたものの通弊なんですが、小説では事柄がドラマの主人公であり、文化は隠し味程度ですからしかたが無いところかもしれません。しかたがないかもしれませんが、それでも問題の細かさには正直閉口します。

それにしてもこれだけ細かい知識を網羅的に要求されたら、誰だって歴史は嫌がるでしょうね。得意科目を受験科目に出来なかったのは進学では無茶苦茶不利でしたが、受験科目にならなかったので受験トラウマにならず、純然と歴史を趣味として楽しめるので、人生と言う尺度で考えれば収支決算は合っているのかもしれませんが・・・。