続々アラカンの修羅場のおまけ

 救急外来からそのまま入院になったのですが、入院患者となればバイタルチェックが行われます。そこで発覚したのが高血圧。それも相当な物として良いものです。定番の、

    普段の血圧は?
 職業柄不養生でまったく計っていません。結構な高血圧なのですが、その扱いが今の大病院なんだろなの経験をさせてもらいました。治療を担当したのは1回目の入院が外科と消化器内科、2回目の入院は外科と手術の時の麻酔科になります。

 血圧は朝夕ぐらいでチェックしていたので、そのデータは把握しているはずですが、高血圧に伴う自覚症状が乏しいだけですべて突っ走られました。そう高血圧治療はほとんどノータッチです。この辺は私も良くないところがあって、手術からケモまでの間は術後の回復しか考えず、1クール目のケモに突入していったぐらいです。

 1クール目は年末年始の休みだったのですが、年明けにさすがに高血圧の治療はしておいた方が良いとやっと決心した次第です。自覚症状も出て来たのはあります。なんとか診察時間が微妙にずれている近所の内科を受診したのですが、

    そこの病院の医者はなんもせんかったんか!
 はいそうです。理由として考えられるのは循環器科が診療に参加していなかったで良さそうです。そこから考えると診療科同士の連携も綿密とはお世辞に言えないところがあります。ここも断っておきますが、それぞれの診療科の医師は真摯に対応してくれています。

 ですが横の連絡、たとえば採血データの共有も怪しそうなところがあります。それを言えば画像データもどうなんだろうかの部分はあります。現時点で言えば手術した外科と、ケモを担当する腫瘍科も微妙に連絡の悪そうなところがあります。

 端的には予定通りに進めば3クール目がありますが、その5日後に外科フォローがあります。この外科フォローは採血データの確認と聞いていますが、採血なら化学療法前に行っています。検査の評価の時期が近すぎると素直に思います。

 大病院になるほど診療科同士の壁が高くなるの話は聞いていましたが、なるほどこんな感じなんだと実感した次第です。そこに高血圧が混じり込んでも、誰も積極的に手を出さなかったぐらいでしょうか。まあ、高血圧なんて診療所案件で、わざわざ自院の循環器科にコンサルタントなどしないぐらいの理解でも良さそうです。

 とくに入院中は、とにもかくにもDPCの縛りがあるのも大きいかもしれません。前にも書きましたが、悪性腸閉塞で発見され、現在は腸閉塞をステントで解除してから4週間後に手術するのは納得しました。でもって退院してから、胃カメラ、大腸ファイバー、造影CT、ちょっと別件で肝胆膵EUSを行っています。

 入院は1週間あったのですから、患者サイドとして入院中に出来るだけ済ませて欲しかったのは本音です。入院も後半は暇を持て余していましたからね。やらなかった主な理由はDPCです。それで納得してしまうぐらいの知識はありましたが、検査のために通うのは二度手間って言葉がどうしても浮かんでしまいました。

 今どきなら常識であるとの話は断片的に聞いてはいましたが、自分が実際に経験するとなんだかなぁと思ってしまうのは仕方がないですよね。