ナニカみたいな騒動:利権の棲み分け仮説

 この騒動でマスコミの動きが鈍いの声はありましたが、議員の動きも鈍い気がします。これもマスコミが注目しない事案で動いたところでアピール効果が薄いぐらいで説明も可能ですが、話は公金の使用問題ですから、もうちょっと反応があっても良さそうな気がします。

 ある有識者がマスコミが動きが鈍い理由として、与党マターでなく野党マターだからとしたのを先日紹介しました。これはマスコミだけなら説明になりますが、野党マターなら与党が攻撃に使える材料じゃないかの素朴な疑問が出て来ます。

 ですが与野党とも腫れ物に触るようにこの騒動を取り扱っている印象を強く受けます。この辺は、もう少し確たる根拠、たとえば監査の結果を待っているとも考えられますが、週刊誌ネタでも国会で追及の材料にされている事もありますから、どうなんだろうと言うところです。

 そこで思い付いた仮説です。今回であれば男女共同参画事業から赤い羽根共同募金まで飛び火していますが、よくよく考えなくとも、この二つだけにしか起こっていないと考える方が能天気です。もっと広い範囲でも掘り起こせば出て来るとする方が妥当です。

 そうなると下手に攻撃材料にすれば逆襲されて暴露合戦の泥沼になる懸念があるから、積極的に手を出さないぐらいの見方が出てきます。つまりって程じゃありませんが、与野党とも事業利権を抱えており、それもこれはそうなっているとしか考えようがありませんが、棲み分けしている可能性が出てきます。そうですね、

    よそのシマには手は出さないのが議員道
 これまでも公金の不正会計疑惑はありましたが、あれだってもしかして、それは議員道に外れる行為であるとか、追及しても「ここまで」みたいな議員道としての紳士淑女ルールに則ってのものだった可能性すら考えてしまいます。

 こんなもの陰謀論も良いところですが、それでも利権の広がりは騒動になっている男女共同参画事業や赤い羽根共同募金にしか起こっていないと考えるのは。無理があり過ぎる気がします。