次回作の紹介

 紹介文としては、

 子どもの時から妹が溺愛され、母親と確執を続けて来たエル。それでも社会人になり恋人が出来て、結婚までカウントダウン状態でした。ところが妹が婚約者を寝取り妊娠までしてしまい破談。


 傷心のエルは会社も辞めてSRを買い、当てもないツーリングに出かけます。草津で昼食後にマシントラブル。途方に暮れていたエルを助けてくれたのはモトブロガーをしているという加藤。


 エルはこのままま別れてしまうのが惜しいと感じ、加藤がやっている中山道六十九次の取材に同行することになります。関が原、妻籠と泊りを重ね加藤にドンドン魅かれていくエル。


 加藤から塩尻で取材は終りで信州ツーリングを提案されて飛びつきます。憧れのヴィーナスラインをラブラブツーリング気分で走っていましたが、そこに現れたのが二人組の美女。加藤と旧知みたいで、また奪われてしまうのかと気持ちが暗くなってしまいます。


 エルと加藤の恋の行方はどうなるのか。

 ツーリング日和10で北のツーリングの聖地の北海道まで行ってしまったので、ツーリング日和シリーズも打ち止めの気分はありました。ですが注文したバイクが待てど暮らせど来ず延長戦です。そこでこれまで行き渋っていた信州にトライです。

 小型バイクで信州に行かせるのは無理がテンコモリなのですが、あれこれ考えた末にコトリとユッキーは途中合流にしています。これで信州までの道のりはショートカットです。代わりにヒロインのエルに走らせています。

 馬籠や妻籠は大昔に行ったことがあるので行かせましたし、ヴィーナスラインも学生時代に行ったことがあります。もっともほとんど覚えてませんけどね。ここで苦労したのはどうやって信州から帰らせるかです。帰路問題があったので信州ツーリングは控えていたのですが、最後は開き直っています。

 結果としてよりピュアなツーリング小説に仕上がってくれたと思っています。これは書いていての本音ですが、ツーリング部分だけで一冊書くのは手強いのです。だからツーリングが終わった後の後日談的部分が多くなるのですが、今回はほぼツーリング中に話が完結出来て満足しています。

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