鯖街道

 若狭から京都に塩鯖を運び込んでいた道を鯖街道と呼びます。必要があって調べていたのですが、これがかなり煩雑だったので、ちょっとcoffee breakを。


若狭街道

 一番ポピュラーなのは小浜から熊川宿に向かい、そこから寒風峠、水坂峠を越えて保坂から朽木、ここから花折峠、途中越えで大原から出町に出るルートです。

 これは現在の国道303号で熊川宿から保坂、国道367号で保坂から出町までほぼ同じコースをたどれまして、今もツーリングコースとして人気があるようです。



針畑越

 これは現在のおにゅう峠がほぼ該当し、小浜近くから福井県道35号でおにゅう峠に、峠からは京都府道761号を針畑川に沿って下りてきます。この針畑川は久多川と合流し、そのあたりを川合と呼ぶのですが、現在のツーリングロードは川合から針畑川に沿って若狭街道でもある国道367号に合流します。

 このルートは江戸時代もあったはずですが、鯖街道として針畑越は川合から東に進まず西に進んでいたようです。この道なのですが花脊の里に出て、そこから花脊峠を越え鞍馬街道から京都に入っています。

 地図で見るとかなり険しそうなのですが、このルートがもともとの若狭路であったとされ、針畑越の塩鯖は珍重されたとなっています。



高浜街道

 若狭の鯖は小浜からだけではなく高浜からも運ばれ、こちらは西の鯖街道と呼ばれています。高浜からはまず名田庄に進みます。名田庄から堀越峠を越えて静原に出て、周山街道で京都に向かいます。これは名田庄から京都まで国道162号にほぼ一致します。

 高浜から名田庄ははっきりしませんでしたが福井県道16号に近いルートであったと考えています。


高浜ルート その2とその3

 名田庄からさらに東に進み久坂から五波峠を越えるのもあります。これは由良川に出てくるのですが、

  1. 西に向かい深見峠を越えて周山街道を目指すルート
  2. 東に向かい佐々里峠を越え花脊の里に入り、花脊峠を越えて鞍馬街道で京都に出るルート

 堀越峠を越えるルートは現在の国道162号に近いですが、現在ものは当時の道を迂回して設置されており、越えるのがよほど大変だったのかもしれません。


雲ケ畑街道

 これが当時のルートがわかりませんでした。雲ケ畑街道も鯖j街道の一つとなっているのですが、現在であれば周山街道の途中で杉坂の方に入り持越峠を越えるルートぐらいしか思いつきません。



 本当は地図で示した方が良かったのですが、地図で示すにも範囲が広すぎて見やすい地図を作れなかったのを遺憾とさせて頂きます。古地図で地名とルートを確認するのが大変過ぎました。