青春のバイク

 バイク歴はたいした事ないのですが、一番大きかったのがVツインマグナ。新婚当時の新居は結構な山の麓にあり、奥様の買い物用にクルマがどうしても必要になり、二台目のクルマはシンドイの事情で買ったものです。

 ちなみに買ってすぐに阪神大震災が起こり、あの時は活躍してくれました。でも正直なところ取り回しに苦労させられました。言うても250ccですが、あれって184kgもあったんですよね。

 これは250ccの車体重量ランキングで868車種中で112位ですから、重い方と思います。走りはさすがにドッシリしてましたが、駐輪場からの出入りに往生させられました。

 指向的にバイクよりクルマの人でしたから、マグナの前は学生時代に遡ります。これが青春のバイクになりますが、下宿の関係で通勤用のバイクが必要になったのが発端です。つうか、そのために普通免許を取得し、50ccの原付バイクを買っています。

 この時に悪友の口車に乗って、当時の流行のスクーターではなく、スポーツ・タイプを買ってしまったのです。当時はスズキのカタナがぶいぶい言わせていた時代でもあります。ほいでもって選んだのが、カワサキのAR50。

 当時はこの手の原付スポーツが結構売れていました。他にはホンダのMBXもありました。カワサキにしたのは某悪友の影響です。ほいでどんなバイクであったかは興味のある方はググれば画像が出て来ます。

 走りなのですが、当時の小排気量車は2stが主流でした。250ccぐらいまではそうだったと記憶しています。AR50ももちろん2stなのですが、

    7.2ps 0.62/9000rpm、0.62kgf-m/8000rpm
 かなりの高回転型エンジンだったことがわかります。いうても50ccですから、目を剥くようなスペックではありませんが、それでもメーター読みで90km/hは出ました。(もう時効と目を瞑ってください)

 当たり前のようにキャブ仕様(つうかインジェクションなんてなかったはず)で、キック始動オンリーでしたから、冬の寒い朝は難儀させられました。チョークを開けてもかからないんですよね。

 当時の下宿は丘の上で下から、おっちらおっちらバイクを車道まで押し出し、そこから下り斜面に向かって押し掛けしたことも懐かしい思い出です。エンジンがかかったら手早くエンジンが暖まるように爆走。マフラーからは白い煙が上がってました。

 これも40年ぐらい前のバイクですが、現在のバイクに較べてどうかと言えば、同じ排気量なら話になりません。そりゃ、今は4stだからです(燃費は聞くな)。ではでは今乗ってる125ccのスクーターに較べればどうかです。今のスクーターのスペックは、

    9.9ps/7000rpm、1.0kgf-m/6000rpm
 4stとはいえ50cc原付を凌駕しています。当たり前か。ただPWRならAR50 11.5、スクーター 9.9。やっぱりスクーターの方が上です。では体感は・・・歳月と美化が入り込み過ぎて無理がありますが、AR50の方が速かった気がします。

 この辺はAR50がMTだった点が大きくて、とにかく六速でしたからね。ほいでも今のATは良く出来ていますから、実際に走らせたらスクーターの方が速い気もしますが、記憶の中のでは速かったぐらいにしておきます。