ネットが怖くなってきた

 ネットの進化はリアルタイムで見ていますが目覚ましいものがあります。かつてリアル社会とネットのバーチャル社会は、まったくの別物であるなんて主張が滔々と論じられていた時代を知っている者として隔世の感があります。

 ネット社会とリアル社会なんて言い方をするのが、爺臭いほど陳腐なぐらい一体化しています。今やネット世論の動向に誰もがピリピリするのは当たり前というか、意識もしない常識になっています。

 それにつれてネットでの主張の在り方も変わっています。この辺はツイッターやFBの登場の前後で変わったと思っています。ツイッターやFBが登場する前は、ネットの主張と言ってもバラバラでした。掲示板やブログはありましたが、それを探し出さないとわからない状態でした。

 その分、意見の拡散力は弱く、弱い代わりに気ままな部分が多かったと思っています。少々の極論を論じ立てても、それも一つの意見で終わるぐらいでしょうか。それでも炎上は起こっていましたが、炎上が起こった事さえ知らずに終わってることも多々あったと思っています。

 それに比べて今は怖いと感じています。かつての炎上はほぼネット世界で完結していましたが、今の炎上はリアル社会にモロに連動しかねません。だってツイッター記事をマスコミが当たり前の様に記事にする時代ですからね。

 それとかつてより政治主張というか、政治的立場を濃厚にしている者が増えている気がします。政治的立場って怖くて、あれは一神教の宗教と思っています。

 私は良く言えば中道、悪く言えば日和見です。視線的には小市民で、身の回りの評価で判断します。でもそういう立場であっても攻撃を受けかねません。そりゃ、やや右寄りになったり、左寄りになるのは日常だからです。

 なんというか、極の人がとにかく怖い。ゴチゴチの教条主義で押してきますから、あれは一種のカルトじゃないかと思っているぐらいです。そうですね宗教裁判とか、異端審問みたいに見えたりしています。

 この幕間の雑談も時事ネタのホットなのに触れたら書きやすいのですが、下手に触れるとこんな場末のブログでも火が着きかねない怖ろしさを感じています。これもネットの発展の一つでしょうね。くわばら、くわばら。