次回作の紹介

 まずは紹介文ですが、

 月面基地建設を目指すセレネー計画。そこで発見された宇宙飛行士の死体。セレネリアンと名付けられましたが、これがなんと五万年前のもの。アメリカ政府は極秘裏に調査を進めるために責任者にリー将軍を起用し、優秀な科学者をかき集めます


 調査のためにイギリスからトライマグニスコープと、その開発者のハンティング博士まで呼び寄せますが、謎の宇宙飛行士は調べれば調べるほど地球人類としか思えません。


 宇宙人であれば可能性があるのはエラン人のみ。しかしエラン人のデータはエレギオンの女神が封じ込み、アメリカ政府と言えども手の出しようがありません。それでも謎を追うハンティング博士は神戸で月夜野社長の話を聞くところまで漕ぎ着けます。


 コトリはコトリでセレネリアンの謎に熱中。ディスカルに命じて宇宙船のメイン・コンピュターからエランの知られざる歴史を発掘させます。ついにたどり着いたセレネリアンとは誰だったのか、衝撃の真相が待つことになります。

 隠しても仕方がありませから白状しておきますが、下敷きはジェイムズ・P・ホーガンのSFの名作「星を継ぐもの」です。とりあえず盗作ではなくモチーフ、日本で言えば本歌取りとさせて頂きます。

 とは言うものの、謎の宇宙飛行士の死体が月面で発見され、これがいくら調べても地球人類と同じの点までの設定は同じです。

 ホーガンもルナリアンと地球人類の関りで壮大な物語を展開させましたが、私もセレナリアンと地球人類の関りで捻りを加えた物語を展開させてもらったつもりです。どっちが上かと言われれば、そりゃ本家に勝てません。

 そもそも本家はオリジナルであり、こっちはいくら捻っても、オリジナルには勝てません。オリジナルの価値とは、それを創作した偉大さにあるからです。それでも頑張ったぐらいには思ってます。

 そうそう、実はって程の話ではありませんが、天使と女神シリーズの本伝は、とりあえず、ここで止まっています。そうですね、もう半年以上は書けてません。再開したい意図だけはあるのですが、タネが尽きて出てこないぐらいです。

 ちなみにシリーズ第19作ですから、20作までは書きたいのですが、難しいものです。では表紙絵を、

セレネリアン・ミステリー