やりたい事がやれる期間

 春秋のハイキングも私の趣味ですが、いくつもあるコースの中で一、二を争うほどシビアなのが、魚屋道。六甲山横断コースで、阪神の深江駅から、六甲山最高峰を経て、神鉄有馬温泉駅に到るルートです。

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 もちろん、この程度は軽いハイキングにしか感じられない人も多いでしょうが、私にすれば体力の試金石みたいなコースです。今年も無事踏破出来ました。良かった、良かった。

 まだまだ老けこむ歳じゃないのは確かですが、いつまで元気なのかを真剣に考えるようになっています。そう、自分の残り時間の計算です。大きな声では言えませんが、ボチボチとガタがくる兆候が出て来ています。

 そうなると、やりたい事がいつまで出来るかを嫌でも計算してしまいます。十年後も魚屋道を踏破できるぐらい元気の可能性もありますが、そうでなくなっている可能性も段々と高くなっています。この辺は四十代の時と感覚がまったく違います。

 念願の小説も書いてみましたが、これだって加齢による能力の衰えは来るはずです。書けるうちに書いておかないと、いずれ書けなくなります。 他にもいくつかやりたい事というか、いつの日にかチャレンジしたかった事もありますが、既に出来なくなっていることが出て来ています。

    「若いうちに出来ることはチャレンジしておけ」
 この手の言葉を幾度か言われた事がありますが、若ければ若い程、
    「いずれそのうち」
 こう思ったものです。でも人生をここまで過ごすと「そのうち」なんて永遠に来ない気がします。「そのうち」は自分で作って、自分で実行しないと出来ないということです。せいぜいジタバタしたいと思っています。