別に知人の訃報サイトではないのですが、シノブの恋の連載やっている間に新たな訃報が飛び込んで来ました。中三の時の恩師のものです。五月にクラス会を開いときにも、かなり衰えてる感じがありましたので、次回は翌年に開こうかと話していた矢先でした。
中学の時は蔭で散々悪口言っていたものですが、卒業して社会人になった後は慕われる恩師でした。教育は熱心と思っていたのですが、ある時のクラス会で、
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「あの頃は教師の仕事に行き詰まりを感じていて・・・」
物差しがベタなもので申し訳ありませんが、中三と言えば進学になりますが、9クラスあった中でダントツとして良いかと思います。田舎なもので、私立進学校に抜けるものが少なく(たぶんあの年はいなかったような)、地元の県立校への進学実績になりますが、他クラスの二倍近かったはずです。
かくいう私も相当ケツを叩かれた方で、恩師がいなければ合格しなかったかもしれません。そりゃ、もうギリギリの内申でしたから。これは私だけでなく他の旧友も多かれ少なかれあったようで、
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「何度職員室に呼ばれた事か・・・」
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「あんたの場合は次元が違う!」
恥ずかしながら恩師のその後の活躍については存じ上げませんが、定年退職後はかなり悠々自適の生活を送られていたようです。何度も海外旅行に出かけられたようで、幾度か開かれたクラス会で、土産話を聞いた旧友もいます。
それだけでなく、地元に残っている女子のクラスメート(これが多いのですが・・・)の相談役として頼られていたそうです。この辺になると人柄ですね。
五月のクラス会の後も、六月に一人で大阪に出かけられるぐらいの元気さはあったようですし、最後は入院だったそうですが、最近まで外食を楽しまれていたの話も聞いています。
年齢からすると大往生でイイと思いますし、最後まで意識もハッキリしていて、寝たきりで動けなくなって苦しむ期間も短かったで良さそうです。なにか最後にこの世からの飛び立ち方の手本を教えて頂いた気さえします。
もっとも自分がその教え通りに出来るかどうかは運次第ですが、教え子としてあやかりたいぐらいです。日頃の行いが良くないから無理かもしれませんが。
恩師は年齢からして順送りですが、また一人いなくなりました。先遣隊員が二人ほど天国でお待ちしていますから、後発部隊が到着するのをどうかノンビリお待ちください。それとも天国巡りで張り切られておられるかも・・・