はて? なんと言ったっけ??

小ネタです。

会社に仕事に出向く事を出勤と言います。でもって仕事が終って会社から出る事を退社とよく表現します。言葉は対ですから本来は退社を使うなら出社が良いのでしょうが、出社も表現としてあり「出社・退社」として対に使っても良いかと思います。あえて出勤と出社の差を考えると、出社が会社に仕事に赴く事全般を指すのに対し、出勤は定刻に会社に赴くニュアンスがやや強いぐらいでしょうか。だから定刻に会社に赴くのを出勤、一方で会社から出て帰路に着くのは、定刻に限らない事が多いので退社としているのかもしれません。

退社の対として出社はありますが、出勤の対としては退勤が本来相応しいはずです。退勤と言う言葉も存在しますが、私の知る限り余り一般的な表現とは思えません。使うと馴染みがないと言うか、違和感の感じる言葉です。妙に気になってうちで使っているタイムカードを見てみると、「出勤・退出」になっていました。う〜ん、退出か・・・これも言葉としては存在しますが、退勤以上に使いにくそうな言葉です。


なんでこんな些細な事が気になったかですが、会社勤めの人は退社でエエと思いますが、会社でないところに勤務している人間はどう表現するのだろうです。たとえば私のような医療関係者です。とりあえず勤務医を想定して、医療関係者の場合「社」を「院」とは置き換え難いところです。だいたい「出院」てな言葉自体が存在せず、退院は入院は対となり患者の動きを指します。それでも病院に赴く時は出勤で良いのですが、仕事を終えて帰る時はなんと表現するのだろうです。

ふと詰まってうちの看護師に聞いてみたら、

    帰宅でしょ♪
彼女は実に正しいのですが、これもまた使いにくいところです。ここで注釈を入れておきますが、違和感とか、使いにくいとか、一般的でないの今日のニュアンスは、少しだけ堅めの文章を書く時に使う表現法です。公用文書とまでは行き過ぎですが、新聞記事程度の堅さぐらいとすれば良いでしょうか。少なくとも業界人には馴染みがあって、一般的にも「この業界ではこういう表現になるのか」みたいなレベルで理解できる程度です。

まあ、医療業界も狭いようで広いので、退勤なり、退出がポピュラーなところもある気もしますが、私が知っている範囲では・・・なんて言ってたっけ??? しょうもない話ですが、どうにも気になり始めたら気になったのでアドバイスできる方は宜しくお願いします。そうそうツイッターで秀逸なものがありました。どこに行ったか見つからないので記憶に頼って書きますが、

    勤務医の場合は退勤でも退出でもない。あれは「試験外泊」である。だから少しでも何かあったら即座に呼び戻される。
私の勤務医時代にも「住み込み」なんて表現がありましたが、死語になるにはまだまだ時間がかかりそうです。