「教えてクン」状態で情けないのですが、小児科開業医だもので実感がサッパリわからないので基礎的な情報の提供をお願いします。在宅の往診診察の単位は、
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患家に到着 → 診察 → 移動 → 次の患家に到着
- 平均診察時間
- 平均移動時間
もう一つ実際に従事していないので実感しようがないのですが、在宅には、
- 定期往診
- 臨時往診
こういう基礎計算は医師のやる気の問題ではなく、必要所要時間の問題になります。ボツボツ集めている情報もムラがあって、診察時間についても5分程度でやっている方もおられれば、10〜15分程度はかかってしまうと言う医師もおられました。また別筋の情報として在宅支援診療所(週18時間の外来義務あり)形態で、週に40人が上限だろうとしている情報もありました。
在宅支援診療所形態なら午後のみの往診時間になり、これも仮に月〜金の5日間で、1日当たり4時間の往診時間とすれば、1日につき8人、1時間あたり2人の計算になります。人が「回」と見なせば2週で80回ですが、これも「回 = 人」であれば受け持ち80人は難しそうで、70人以下、いやもっと少ない事も考えられます。ごく単純に受け持ち人数が増えると臨時往診回数も増えるだろうと考えるからです。
もう一つ情報として欲しいのは看取り所要時間です。これはニア看取りも含めてですが、これも1時間から1時間半ぐらいの情報はありました。ただこの情報も評価が難しく、ある程度の時点で病院に転送するとの条件付です。
これまた当たり前のお話ですが、受け持ち人数が増えれば定期及びルチーンの往診時間が占める部分が大きくなります。誰かに大きな時間が必要になればルチーンの往診スケジュールに支障を来たします。ごく簡単に他の患者に手が回らなくなります。昨日採算ライン人数のお話をしましたが、これが高くなればお看取りイベントに費やせる時間はどうしたって乏しくなります。
もちろん患者によって大きな差が出るのは当然ですが、実感的な時間情報を良ければ御提供頂ければ幸いです。