あるところでYouTubeの
これを見て「はまって」しまいした。フル映画編もあるのですが、メイキングに心が動いてしまった顛末です。実に贅沢なCM企画なんですが、シリーズものらしくプロレス編のメイキングもあり、
本物の長州力が出てきた時には涙が出そうになりました。そしてリキラリアット一閃のシーンは全試合編をどうぞ。殺さないように手加減はしていたとは思いますが、往年の名シーンが次々に脳裡に甦りました。他にもシリーズがあるのですがあえて省略して、共通しているのは憧れの人物への強烈なリスペクトです。それこそ登場しただけでションベンを漏らしそうになるほどの感動です。気持ちは痛いほど良くわかります。
見ながらあんまり浮き立ったもので、同じようなモチーフの話が書けないものかと頭を捻くったのが失敗で、これがサッパリ書けなかったです。候補は幾つか浮かんだのですが、どうにも上手くまとまりません。まとまらないうちに時間だけが過ぎていきタイムアウトです。タイムアウトしただけでなく、どうにも妙な興奮が心を波立たせてしまい、いつものペースで書けない状態になっちゃいました。遺憾ながら土曜日も休載にさせて頂きます。
これでは愛想がないので失敗した私のメイキング裏話です。まず自分に、このCMのように絵になるような憧れがあるんだろうかです。これが寂しいぐらいにありません。スポーツにしろ音楽にしろ、これが出来るようになりたいの憧れはありましたが、結局のところ余りにも苦手です。スポーツ、音楽は話にならないと言うところです。さらに考えると、なんであれ人前、とくに多くの人の前で話をするのがそもそも苦手です。診察時だけは仕事で別ですが、その他の機会はできうる限り避けたいと言うところです。
この時点で自分に当てはめての話はボツです。そうなると仮託しての話が次の候補になりますが、そうそう適当なあんまり人に知られていない素材が転がっているわけではありません。またそれらしいのがあっても、資料が陳腐で書くに書けなかった言うところです。
ではではと、モチーフのうち「感動」だけ取り出して書けないかです。これもそもそもで私には手強いジャンルでして、文体的に感動巨編を書くのは大変てなところです。書くのなら基本はノンフィクションですが、どうにも文体に湿り気が少なく、湿り気が少ないので淡々と事実を掘り起こし、その中での哀愁をさり気なく示す事になります。これが、まあ、手間とヒマがかかる代物で、余ほどの材料に恵まれないと書ける代物ではないといったところです。少なくとも一朝一夕では無理です。
話は飛ぶのですが、残りが嫌でも見えかけた人生で、この先に感動体験が果たして出来るだろうかです。心奮い立つ、涙、涙の浪花節みたいな世界です。そりゃ、あるかもしれませんが、あんまり想像が出来ないです。少なくとも、何かそういう夢に向かって密かに努力しているとか、努力はしていなくとも秘められた憧れをもっているかと問われれば、どうにも思いつかないです。むしろ、過ぎ去った日々のセピア色の思い出を懐かしむ傾向の方が強くなっています。
未来より過去を懐かしがるのは歳を取った証拠でしかないのですが、どうにもその傾向が止め難いです。それが嫌だからなんとか文章の上だけでも夢や憧れからの感動編を書きたかったのですが、気合だけで見事に空回り、ブログ連載に穴を空けるだけのなりそうです。無駄かもしれませんが、週末に努力だけして見ます。せめてもの夢や憧れを追いかけてです。でもたぶん出来ないだろうなぁ。。。