当ブログだって政治のお話はたまに「浅く」扱います。今日はその「たまに」です。昨日の新聞を読んでいて思い出したことですが、7月の上旬には参議院選挙が行われます。そう、もう2ヵ月程と言う事です。総選挙に次ぐ重要な国政選挙と認識していますが、正直なところ、
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まったく盛り上がっていない!
- 前々回
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小泉政権を継いだ安倍政権が惨敗。以後ねじれ国会が展開され、自民の長期政権がついに倒れる。
- 前回
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鳩山政権を継いだ菅政権が惨敗。以後ねじれ国会が展開され、民主政権は記録的な大敗を喫し下野。
では前々回の安倍政権時代はどうだったかと言うと、しっかり調べていないので曖昧なところでもありますが、小泉新自由主義景気の負の面が出ていた時期と見ています。小泉政権は景気を浮揚はさせましたが、あからさまな富の偏在を日本に目に見える形で出現させたと言っても良いかもしれません。安倍氏はそれに手をつけず参議院選挙に突っ込み惨敗したんじゃなかろうかです。
前回はもっとわかりやすくて、民主政権は好意的に取れば小泉新自由主義の是正をやろうとしたのだと思っています。ところが肝心の経済政策は見事にお留守で、景気の停滞に苦しむ国民からソッポを向かれこれまた惨敗です。ついでに言うと、景気に無策の民主はその次の総選挙で木っ端微塵に吹っ飛んでいます。
今回の安倍氏は民主が低迷させた景気の向上に努めています。これには高い評価が与えられています。政権を担当してから支持率が上った政権は、それこそ小泉政権以来の快挙です。それもこれも景気向上の予感を支持しているからと思っています。マスコミは懸命になって「景気は良くなっていない」のプロパガンダに努められていますが、国民はマスコミが思うほどバカじゃないと言うところでしょうか。
景気とは微妙なもので、とにもかくにも「景気が良くなる」空気が醸されないと始まりません。また景気が良くなっても、それがすぐに現実の収入に反映されない事も良く知っています。別に難しい話ではなく、
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景気が上る → 勤務している企業の業績が上る → 給与に反映される
「景気が良くなる」は、その期待が出るだけでも経済政策としては成功じゃないかと思っています。景気良くなる予感は、やがて回りまわって自分のところに恩恵が回ってくるのを楽しみに待てる状況になるからです。逆に何をしても景気の振興に期待をもてない政策を打ち出す政権は、速やかにソッポを向かれます。これも理由は単純で、時間が経てば経つほど自分の生活のクビを絞められるとしか思えないからです。
それでも安倍政権が無謬の政権かと言われれば、そうとは思えない点もあるのは確かです。批判の多いところでは、安倍氏が前政権自体も失敗した教育政策。これは安倍氏自身の政治信念らしく、どんなに不評でも貫徹する様子が窺えます。憲法もまたそうかもしれません。つまり安倍政権だって弱点はあると見れます。7月の参議院選挙は現政権が勝つにしても、たとえば改憲を阻止できる1/3ぐらいの支持を野党が獲得しても良さそうなものです。しかしどうなんでしょう。これはある意味民主の遺産かもしれませんが、民主政権が景気を目一杯停滞させてくれたお蔭で国民の願望は、
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景気さえ向上させてくれたら、他の事は少々なら目を瞑る
とりあえず与党への実質的な対抗馬が存在しない選挙ですから、前回、前々回とは違う結果になるとぐらい予測しておきます。そうそう今回の参議院選挙が盛り上がらない理由として
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失言またはスキャンダル →これを叩く
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支持率低下 →何でもいいから政策を批判
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ますます支持率低下 →これを喧伝する
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(与党参議院選惨敗 →首相降板を煽る)
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首相交代 or 総選挙
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新政権 or 新首相誕生
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以下同じ
このマスコミ得意の”vicious cycle”キャンペインが見事に不発なのもあるかもしれません。ま、予想ですから当たるも八卦、当たらぬ八卦ぐらいの居酒屋政治談議でした。