弘前大の青森県枠にまつわる風聞

弘前大研修マッチ数

 弘前大医学部は1944年の青森医専を前身とするもので、一県一医大増産より前に作られている伝統校です。弘前大も旧制弘前大を前身とする大学です。それと言うまでも無く私立ではなく国公立でもあります。ただ新研修医制度後の研修医獲得は苦戦を強いられているようで、公益財団法人医療研修推進財団の医師研修マッチング資料によると、

年度 青森県 全国平均 弘前大 大学平均
定員 マッチ者 充足率 定員 マッチ者 充足率
2003 95 60 63.2 71.4 47 24 51.4 73.2
2004 109 49 45.0 71.9 47 10 21.3 67.3
2005 115 53 46.1 72.1 47 9 11.9 67.4
2006 118 61 51.7 71.6 47 8 17.0 70.8
2007 113 62 54.9 69.4 40 11 27.5 71.6
2008 114 59 51.8 69.6 40 15 37.5 72.6
2009 127 62 48.8 75.0 40 13 32.5 79.1
2010 130 69 53.1 74.8 44 6 13.6 74.7
2011 128 69 53.9 75.4 43 11 25.6 75.2
2012 130 76 58.5 75.2 43 7 16.3 73.9

 青森県と弘前大の研修医マッチング数の推移をグラフにすると、

 青森県全体では漸増とも見れますが、弘前大は微減と言うよりジリ貧傾向が確認できます。まあ2010年度が6人、2012年度が7人はかなり寂しい数字です。2003年度を除くと10人ラインを挟んで人数が推移しているとしても良さそうです。なぜにここまで不人気なのかは知る由もありませんが、どこかの村が「医師が居つかない村」として有名になりましたが、弘前大は「研修医が寄り付かない大学病院」状態になっていると言えそうです。

 こんなデータを見ると、どこかの有識者が「医学部さえ新設すれば、その県の医師は増える」と頑張っておられるのが可笑しく見えてしまうと言えば失礼でしょうか。まあ大学病医院の分だけは医師は増えるのは間違いではないかもしれません。どこかの有識者の話は今日の本筋では無いのでこの辺で。

ツイッターの風聞

 研修医(つうか医学生)には人気がなくとも国公立医学部ですから受験生には人気があります。もう医学部入試なんて遥か昔になってしまいましたが、サラサラと見る限り全国の医学部の中堅クラスの難易度はあるようです。弘前大も昨今の事、地域枠(青森県枠)が設けられているのですが、そこに出席してきた人の現場レポートがtogetterにまとめられています。長くも無いので引用します。

青森県枠説明会、自分は対象外だけど拝聴してきた。?受験資格に本大学病院又はその関連施設で研修し(学士は大学病院限定)、その後も大学病院又はその関連施設で働くこととある。? 地域枠は地域の要望によってできたものである。?よって反する者は入学取り消し、又は卒業を認めない。(続)
(続) ? 定着期間は12年とする(今回決定) ?県枠で出願し不合格で、一般枠で合格した者も県枠扱いとする(教授会で決定)。・・・私の疑問は、(1)なんで就職先が青森県内の病院じゃなくて、「弘前大学病院と関連病院」に限定なの?(2)?は受験要項に記載ないのに強引すぎじゃない?
(続) (3)県枠で奨学金もらえた人は、拘束期間満了で返済不要なのに、もらえない人は同じ12年拘束されて授業料自分で払うのは、なんか不公平感が。。。みんなの意見は、「明記してなかったことを後だしジャンケンで押し付けるな!」が多かった。
(続) 県民でないために、大学病院に残りたくても何の優遇もなければ青森県の奨学金も受けられない私からしてみれば、県枠をしばるのはいいけど、せっかく外から望んで来た人が喜んで残れるようにもうちょっと待遇良くしてよね?!って思う。

 文字化けすると思うので要点をピックアップすると、弘前大の青森県枠の2013年度の条件は、

  1. 受験資格に本大学病院又はその関連施設で研修し(学士は大学病院限定)、その後も大学病院又はその関連施設で働くこと
  2. 地域枠は地域の要望によってできたものである
  3. よって反する者は入学取り消し、又は卒業を認めない
  4. 定着期間は12年とする(今回決定)
  5. 県枠で出願し不合格で、一般枠で合格した者も県枠扱いとする(教授会で決定)

  前にやった札幌医大の北海道医療枠に似ていると言えば似ていますが、定着期間(拘束期間とは書けないだろうなぁ・・・)が12年とはチョット異例です。多くのところは9年が上限だったと思いますが、確かあれってそれなりの根拠があったはずですが、医学部6年の2倍の期間を「お礼奉公」と新たに決定したようです。それと、

    県枠で出願し不合格で、一般枠で合格した者も県枠扱いとする

 県枠志望者が県枠では不合格で、一般枠で合格しても県枠にする意味も判り難いところで、報告者の聞いたニュアンスでは、

県枠で奨学金もらえた人は、拘束期間満了で返済不要なのに、もらえない人は同じ12年拘束されて授業料自分で払うのは、なんか不公平

 つまり県枠合格者は奨学金等が支払われるが、「県枠 → 一般枠」合格者は一般枠として普通に学費を支払いながら拘束期間12年間がプレゼントされるみたいです。でもって良く判らないのは、

    よって反する者は入学取り消し、又は卒業を認めない

 「反する者」とは具体的にどういう行動を指すかです。考えられそうなのは、

  1. 卒業後に弘前大学病院での研修を拒否する
  2. 在学中に奨学金等を返還して県枠から離脱する

 おおよそこの2つぐらいが考えられます。従来はこういう行動は奨学金利息付一括返還の刑で対応していたところが多かったと思いますが、そうでなく卒業を認めず国試受験資格剥奪の刑にするとしているとも解釈できます。まあ、「県枠 → 一般枠」合格者には奨学金利息付一括返還の刑を適用しようがありませんから、県枠合格者も含めて同様の処分にするとしたのでしょうか。

 今は昔の話ですが、国試の合否の発表は私の頃は完全に卒業した後の5月にありました。ところが今は3月のようです。つまり卒業見込み状態で国試を受け、合否も決まるわけですから、その辺りで大学に反旗を翻せば卒業を認めないを発動して医師資格の取得を妨害すると宣言されているようです。そんな事が出来るかどうかですが、某所の情報を参考までに引用します。労働判例683号41頁にあるそうですが、

平成7年(1995年)9月22日京都地裁判決

看護学校を卒業後、関連の病院で働かないことを理由に卒業証明書や成績証明書を本人に交付しないのは、強制労働を禁じた労働基準法などに違反するとして、看護婦ら4人が、看護学校を経営する医療法人社団を相手取り、各証明書の交付と慰謝料を求めていた。

裁判所は、被告が各証明書を交付しなかったのは、就職辞退に対する制裁と考えざるをえない」として原告側の主張をほぼ認め、被告側に各証明書の交付と、原告一人あたり五万円ずつの慰謝料の支払いを命じた。

 訴訟を起されれば厳しいかもしれません。

公式情報

 青森県の医師修学資金を確認してみます。結構細かいのですが、

  1. 弘前大学医師修学資金(弘前大学医学部入学生対象)


    • 特別枠(定員:1年生5名)・・・入学料、授業料、奨学金を貸与します。
    • 一般枠(定員:1年生20名)・・・入学料、授業料を貸与します。
    • 学士枠(定員:2年生5名)・・・原則として青森県内枠で入学した学士に対し、入学料、授業料、奨学金を貸与します


  2. 青森県医師修学資金(青森県出身の県外医学部生対象)


      定員は3名(学年は問いません)

 弘前大の学士枠、青森県外医学部枠はとりあえずおいといて、弘前大のいわゆる青森県枠は、特別枠5名と一般枠20名があるのがわかります。この違いは入学料・授業料の貸与は共通なんですが奨学金の有無が違いになります。でもって詳細なんですが、

 togetter情報と合わせると微妙な表現なのですが12月の時点で「予定」は気にはなります。気になってもそれ以上は確かめようが無いので進みます。そこに記載されているまずは特別枠の資金返還免除条件ですが、

卒業後、県が設置した「青森県地域医療支援センター」に登録し、支援期間の1.5倍の年数、弘前大学医学部(附属病院を含む。)又は県内の自治体医療機関(県の地域医療再生計画に基づき、県立あすなろ・さわらび両医療療育センターの一部機能が移管される国立病院機構青森病院含む、以下「指定医療機関」という」)に医師として勤務すること。(その半分の期間は県が指定する町村部等の中小医療機関。ただし、産科、小児科又は麻酔科医として、県が指定する自治体病院に勤務する場合はこの限りではない。)

 あえて解説を簡単にします。ゴチャゴチャ書いてありますが、他の県と大同小異の拘束内容であり拘束期間も

    支援期間の1.5倍の年数

 つまりは9年です。弘前大病院も指定病院ですが限定とはしていません。卒業後は「青森県地域医療支援センター」に登録で弘前大の直接支配下ではありません。ほいじゃ一般枠ですが、

卒業後、支援期間と同年数、指定医療機関に医師として勤務すること。

 こちらの拘束期間は特別枠より短くなっています。奨学金の貸与がない分だけ短いぐらいの解釈で良い気もします。これらがtogetter報告者の内容に「予定」から「変更」になるのかはこれからの注目です。

さらに別枠の青森県枠がありそう

 弘前大医学部の特徴のページに

 推薦入試を廃止して新たにAO入試(定員40名)を導入しました。これは、青森県の他に、北海道南部、秋田・岩手両県北部を含めた指定地域の高等学校出身者で、卒業後は弘前大学とその関連施設で勤務することを確約できる者を対象としています。

これが2009年度からとなっており、これに関連して7/21付朝日新聞に、

弘前大・医学部AO入試 卒業後、県内研修を求める


 弘前大学(青森県弘前市)は20日、2013年度入試から医学部医学科のアドミッション・オフィス(AO)入試について、卒業後の臨床研修の方法を明確化した新たな確約を設けて実施することなどを盛り込んだ選抜要項を発表した。


 募集人員40人のAO入試は、これまで卒業後は弘大医学部または関連施設で勤務することを確約できる者としていた。だが今春、AO入試以前に実施していた推薦入学の中から県外で研修を受ける学生がいた。


 このため今後は、県内定着を明確化するため「卒業後は付属病院の臨床研修プログラムに従って研修を行い、引き続き付属病院または医学研究科の関連施設で医療に従事することを確約できる者」とした。

 このAO入試要項ですが2010年度版しか見つからなかったのですが、募集人員の項目に、

40名(青森県内出身者25名を含む。)

 ここにも青森県枠は存在するようです。でもって、奨学金についての記載は無く、あるのは、

入学料及び授業料については免除・徴収猶予制度があります。

 ここも災害や経済的理由によるものだけで、拘束バーターの記載は見つかりませんでした。実はAO入試以外にさらにがありまして、これも弘前大医学部の特徴に、

 さらに、平成21年度から認められた10名の定員増に伴って、一般入試(前期日程)募集定員を、それまでの50名から60名に増やし、そのうち10名は、出身地域を限定することなく、将来は弘前大学とその関連施設での勤務を義務付ける"地域指定枠"としました。

 これがどうなっているかですが、弘前大の入学者選抜方法及び実施教科・科目等で確認する限りでは、前期日程に「青森定着枠」と「一般枠」のカテゴリーが設けられ、さらに分けてAO入試があります。

どうもどうもの推理

 情報が断片的なのであくまでも推理ですが、入学金・授業料貸与とか奨学金貸与は金主が必要で、これは青森県の医学修学資金の分しかないと見ます。特に奨学資金は5人分しかありません。これまで知っている他の大学での奨学資金によるお礼奉公はこの枠のみに適用されていたと思っています。ところが弘前大は奨学資金に頼らず拘束できるシステムをどうやら開発したようです。

 まずは前期試験ですが「地域指定枠 = 青森定着枠」と考えればこれが60人中10名です。そのうち5名は奨学金が貸与されますが、残りの5人は無しで拘束期間が発生するのかもしれません。いや拘束枠は広い方が弘前大として望ましいですからAO入試もあわせて、


分類 人数 入学料 授業料 奨学金 拘束期間
青森県特別枠 5 9年
青森県一般枠 20 × 6年
特別指定枠 10 × × × 12年
AO入試 40 × × × 12年


 最大で75人の研修医を確保できる事になります。青森県枠を除いても50人です。50人と言えば2003年の研修定員が47人ですから、だいたい一致します。見るからに複雑そうなシステムで、私も推理推測部分が多いですから、そこは御注意下さい。

動機の傍証

 妙に気なったのが朝日記事にある

    だが今春、AO入試以前に実施していた推薦入学の中から県外で研修を受ける学生がいた。

 弘前大のシステムは2006年度から推薦入学制度が始まり、2009年度に推薦制を廃止しAO制に変更しています。現在のAO制から考えると2006〜2009年度の推薦入学にも弘前大医学部の特徴に書いてある、

    卒業後は弘前大学とその関連施設で勤務することを確約できる者を対象

 こうであったと考えるのが妥当です。さてなんですが、1期生である2006年度の推薦入学生の数も弘前大医学部の特徴に明記されており、

平成18年度入試から導入された推薦入試の青森県枠15名

 でもって今春の弘前大マッチ者は7人です。仮に2006年度の推薦入学者がストレートで全員卒業していても、半分以下しか弘前大病院を希望していません。弘前大関連病院で研修したとの考え方もありますが、弘前大病院自体の研修医数は冒頭に書いた通りで、大学としては「是が非でも」大学病院で研修して欲しかったと考えるのが妥当です。

 さらにを言えば、不人気とは言え弘前大病院には10人前後の拘束の無い研修医が2011年度まで希望しています。2012年度にその数がゼロになったとは思えません。そこまで考えると推薦入学1期生15人の殆んどは、

    弘前大も青森県も忌避して逃げた

 こういう現象が起こったと私は考えます。大学としては推薦入学15人と「その他」をあわせてせめて20人は「確保」できると皮算用していたのが、大ハズレで強い衝撃を受けたんじゃないかです。これが先例になると

入学年度 卒業年度 方式 人数 備考
2006 2011 推薦 15 マッチ者は総数で7人
2007 2012 推薦 20
2008 2013 推薦 30
2009 2014 AO 40 プラス一般枠のさらに地域指定枠10人で50人

 遅くとも2015年度には弘前大の研修医枠が埋まる目論見が瓦解する懸念です。そこで考えられた対策がtogetter報告にあるようなものと考えられます。togetter報告と照らし合わせて考えると、

togetter報告 私の検証
受験資格に本大学病院又はその関連施設で研修し(学士は大学病院限定)、その後も大学病院又はその関連施設で働くこと AO入学及び地域指定枠入学の条件に合致
地域枠は地域の要望によってできたものである これは建前で前からある
よって反する者は入学取り消し、又は卒業を認めない 2012年度マッチ結果への反応
定着期間は12年とする(今回決定) 拘束期間の明示とついでの延長
県枠で出願し不合格で、一般枠で合格した者も県枠扱いとする(教授会で決定) 県枠とは青森県修学金枠であり、ここでダメでも地域指定枠にする

 ここでもう1回ポイントをしておきますが、弘前大には幾つもの枠指定があります。私も全貌を解明したとは言いがたいのですが、私が理解する限りでは、

分類 青森県修学資金枠 弘前大設定枠
学資貸与 あり なし
拘束期間 特別枠で9年、一般枠で6年 12年
拘束条件 貸与学資 誓約書
拘束解除条件 利息付一括返還 なし
現在確認できる人数 特別枠5人、一般枠20人 AO枠40人、地域指定枠10人


 かなり複雑な制度なので、togetter報告者もツイッターでは正確に表現しきれなかったんじゃないかと見ています。

成算は?

 札幌医大の北海道医療枠のシステムの類似性を上述しましたが、似ているようでもかなり違うと感じます。札幌医大の北海道医療枠は、あくまでもアングラ情報ですが入局希望者の優先システムです。もともと道内出身者の入局希望者が多い医大であったらしいですが、他の都道府県からの合宿免許組に弾かれる率が高くなり、優先制度を作って入局者を増やそうです。ここも傍証としてデータを挙げておけば、札幌医大のマッチ者推移です。


年度 定員 マッチ者 母校卒
2003 111 73 65
2004 114 60 55
2005 92 48 41
2006 94 39 36
2007 69 52 45
2008 70 44 40
2009 57 55 47
2010 66 32 30
2011 65 33 27
2012 66 43 38

 札幌医大もマッチ者はジリ貧傾向にありますが、札幌医大の分析として道内合格者を増やせば、自大学出身者の研修者及び入局者はきっと増えるはずだの計算があるとのアングラ情報をある程度裏付けるものであると見ています。そのために北海道医療枠で道外志願者を弾くです。道内希望者はもともと札幌医大入局希望者の比率は高く、さらに北海道内での医療従事は条件とも感じないであろうです。

 弘前大のマッチ者数は冒頭に記した通りですが、当然の事として入局希望者も少ないであろうの推測も立ちます。他の医療機関で前期研修を終えてから弘前大に入局する者もいるとは思いますが、あまりにも前期研修の希望者が少なすぎると思います。また推薦入学者さえ大量に逃げられる点も傍証になります。とにかく不人気がこびりつくほど定着しているです。

 だからこそ「強制」「拘束」対策を前面に打ち出しているのですが、どこまで目論見通りに実現するかです。まずは2010.8.17付読売新聞よりで見出しは「医学部の地域枠、16大学定員割れ」です。

調べでは10年度、16大学で募集定員に満たず、不足分は計80人だった。

 2012年度のデータですが、12/2付日経新聞からです。

都道府県 地域枠定員 利用者
三重県 145 76
鹿児島県 43 20
埼玉県 65 43
鳥取県 39 23
秋田県 42 28
岩手県 55 42
沖縄県 55 43
和歌山県 20 15
長崎県 12 7
福島県 58 55
山梨県 37 34
岡山県 9 6
佐賀県 7 4

 定員割れは全部で22都道府県だそうです。しっかしまあ多いところはテンコモリあるのにビックリしました。とくに三重の145って・・・それはさておき、このデータは奨学金貸与の地域枠だそうです。この道を弘前大が歩む可能性は低くないと私は感じます。確証はありませんが、弘前大は学資貸与ゼロでの強制・拘束方式を推進されているようだからです。

 まあ、弘前大の話は別にしても、地域枠に欠員が出れば起こりそうなリアクションは、拘束付き奨学金制度の限界を主張する点までは同じでも、その次の展開は、

    アメでは限界があり、強力なムチを使うべし

 マスコミ御用論者が「だ〜い好きな」問答無用の強制僻地義務化の法制化激賞路線です。でもそうなった時に弘前方式はモデルとして礼賛されるかもしれません。研修医超不人気大学病院が、拘束誓約書1枚でタダで復活した先例になる可能性があるからです。そういう意味では「先見の明」はあるかもしれませんが、どうなる事やらミカンやらです。