驚異のEM菌の訂正情報と補足情報

昨日の最後の方に書いた

    個人的にはもうあんまりやりたくない話題です
これは本音なんですが、昨日書いたセラミックスの話に一部間違いが見つかり、これは訂正しておかないと宜しく無いので「あえて」書きます。「ついで」ですから追加情報も付け加えておきます。


訂正情報

EM菌入りセラミックは実売されております。東北イ−エム流通センターのサイトより、

EMXセラミックスは、EM、EMXを添加した水と粘土を混ぜ、高温で焼き上げたもので、安定した

抗酸化力を持ち、あらゆる場面で活躍しております。

こういう風に紹介され、ブレスレットやネックレスまで販売されております。このセラミックスはEM菌を混ぜ込んだ粘土を高温で焼成されて出来たいわゆる「焼き物」です。関心としては混ぜ込んだEM菌がどうなるかで、これについては窪田光治氏が2009.10.20に公開された地球大変革/EM医学革命よりの引用で、

EM菌を粘土に混ぜ、700度℃という高温で焼成します。もちろんEM菌は死んでしまいます

ここからEM菌自体は高温の中で死滅すると解釈しました。死滅してもセラミックスが効果を持つのは「性質の転移」によるです。波動説については昨日と重複するので今日はやめときます。EM菌とてセラッミクスになる時に焼け尽きる事については「当然そうなる」以外の考慮の余地はないと安易に判断したのですが、どうも窪田光治氏は思い違いをされていたようです。ソースは

ソースの名前を見てもお判りのようにEMの広報誌の一つであり、EMに対し攻撃目的の嘘偽りが存在するソースと考えられないものです。「比嘉セミナー」には3つの講演の要旨が詳細にまとめられています。そこに比嘉教授自らによる、

講演 「有用微生物の未来」 講座
EMによる国づくり
名桜大学教授・琉球大学名誉教授 比嘉照夫

たぶんメインの講演であったと推測します。そこに比嘉教授自らのセラミックスの説明がありました。申し訳ありませんが昨日引用した窪田光治氏のソースより精度と信用性が高い一次情報になるかと存じます。では引用します。

その光合成細菌を粘土に混和し、1200度以上の高温でセラミックス化しても、その情報は失活せず、そのセラミックから生きた状態で再度光合成細菌を取り出すことができる超スーパー菌である。さらに重要なことは、紫外線やガンマ線を当てると増殖されるという性質をもっている。この超スーパー菌である光合成細菌は、自然界では、水田やドブの底などに棲む典型的な嫌気性細菌で、酸素が大嫌いである。このような性質をもつ光合成細菌を大量に培養して土壌に散布しても、酸素が普通の状態で存在すれば、たちまちにして失活し、他の好気性微生物の基質(エサ)となって、まったく増えないという泣き所がある。とは言え、その結果、土壌中の有用な放線菌が増えるため、あながち無駄ではないが、光合成細菌の実用化の壁となっていた。

これは比嘉教授が自ら書かれたもの、ないしは責任監修の下で公開されたものと私は判断します。まず焼成温度は

    1200度以上の高温
説明の必要もないでしょうが、焼成時間は5分や10分ではなく何時間も行われます。そうやって出来たセラミックスの中のEM菌(ここでは光合成細菌)は焼け尽きる事なく、
    そのセラミックから生きた状態で再度光合成細菌を取り出すことができる超スーパー菌である
魂消た! セラミックスの中のEM菌は生きているそうです。これに魂消ない人間はそんなに多くないと思います。さらに、
    さらに重要なことは、紫外線やガンマ線を当てると増殖されるという性質をもっている
ここの解釈がやや微妙なんですが、セラミックスから取り出したEM菌が増殖するのか、セラミックスの中で増殖するのか、はたまたEM菌の一般的な性質を言われておられるのか判断に悩みます。ただセラミックスから取り出さば「生きた状態」であるのなら、セラミックスの中でさえ増殖しても不思議ないかもしれません。私は「まさかそこまで」と思っていたのですが、私のチャチな想像力を銀河系の果てまで吹き飛ばしてくれました。


ここで判る事はEM菌をもし殺菌消毒しようと思っても、煮沸消毒程度ではぬるま湯にもならず、高圧滅菌蒸気をしようしても熱いとも感じてくれるレベルではないと言う事です。紫外線照射による消毒もかえって増殖を促し、ガンマ線も同様です。乾燥にも異常どころでないレベルで強靱です。消毒薬に対する情報は少ないのですが、窪田光治氏が2009.10.20に公開された地球大変革/EM医学革命

この本の内容についてのレビューがあり、

様々な実例とその成果について書いてあります。中でも、ダイオキシンについての記述は初めてです。ダイオキシンは、泣く子も黙るという恐ろしい発ガン物質ですが、今までの常識では、自然界では全く分解されません。しかし、EM菌の繁殖した土中では、ダイオキシンが完全に分解され、消滅することが実証されているのです。

ダイオキシンでも無効どころか分解されてしまうようです。現時点では比嘉教授の主張によるとEM菌は「無害」とされていますが、なんちゅうてもメカニズムは不明(比嘉教授も仮説レベル)の上に相手は生物です。この先になんらかの有害性が発見されたり、突然変異により強力な毒性を帯びる可能性は否定できないと存じます。その時の対応が非常に厄介であろう事は容易に推測されます。


追加情報

昨日紹介した比嘉教授のYouTubeは1時間弱もあるので私の手では文字起こしは到底無理だったのですが、なんと文字起こしをされた方がおられます。Zutto_3のブログ様のYouTube 【実践活動・比嘉照夫氏講評と今後】です。そこには、

その根拠が 土壌肥料学会  同時に アレにもコレにも効くって言うのが 科学的根拠が無いって言ってる訳ね じゃぁ放射能(笑)だって 全部ちゃんと出来ていて しかるべき あの〜検査をしても 全てきちっと再現性があって だから彼らの発想が遅れているのに それで叩いて しかも現実には 効果ありますよと協力をして これで沢山の人が生活をしている訳ですよね 

土壌肥料学会のお話はどうやら、1994年から14ヶ月間行われたタイでのEM投与実験(pdf 10ページから)を指すとされていますが、確かに土壌肥料学会は詳細な分析の結果EM菌の効果を認めないとまとめております。それはともかくなんですが、比嘉教授が展開されているEM関連の事業規模もありました。

EMグループ年間 5 いあ 大体 EM 研究者も入れると 50億あります

これは素直に年商50億円と受け取ります。いくらなんでも純利益50億円はないだろうぐらいです。もし純利益であれば謹んで訂正させて頂きます。それにしても驚くような規模のビジネスを展開されているのが確認できます。でもって核心部分です。

これは も グループになってるっていうのは twitter で見りゃぁ全部わかってますので この人達を 全部名前引き出して ですね 裁判に引っ張り出して こ〜んどはもう徹底的に叩こうと思っています 

そうすれば あの そういうルール違反をやった学者はですね これはもう一網打尽にしますので あの〜 EMを反対をしている学者が居るからとか 東大・京都出て勉強してっても 彼らは そのインチキ情報で拒否をしている訳です(うん)

だから それを拒否させない様に これからやります だから僕はあのもう 朝日新聞(笑)のEMを叩いた記者に も とても感謝しています(笑)(うははは)

要約すると

    「一網打尽」に訴えて「EMを反対をしている学者」にEM反対を唱えさせないように「裁判に引っ張り出して こ〜んどはもう徹底的に叩こうと思っています」 
ここから先は比嘉教授及びEMグループとは「まったく」関係のないお話です。


前にSLAPPについて書いた事がありますSLAPPとはごく簡単に言うと「言いがかり訴訟」です。典型的にはある会社が開発事業を計画し、それに対して住民の反対運動が起こったとします。その住民運動に対し、運動そのもの、もしくは主要メンバーに「言いがかり」に近い巨額の民事訴訟を吹っかけるです。

事は訴訟ですから、放置すれば会社側の言い分がそのまま認められ巨額の賠償金が課せられます。嫌でも応でも訴訟に対応しなければなりません。訴えを起こした会社側は、それこそ手練れの弁護士を雇ってきますから、こちらも弁護士を立てて応戦しないとなりません。ここで時間とカネが費やされます。

また民事訴訟では被告側は責任を逃れても賠償金の支払を免除されるぐらいしかメリットがありません。原告だって請求が認められなければ弁護費用は持ち出しになるのですが、勝てば賠償金が入ります。ここで不当な請求で迷惑を蒙ったの損害賠償訴訟も被告には可能ですが、それをやるにもまた時間とカネがかかるです。

SLAPPのもう一つの特徴は「言いがかり」ですから、原告である会社側に勝つ気は乏しいです。ただただ狙いは訴訟で原告を弱らせるです。延々と法廷闘争を行う事が主目的で、訴訟費用については、この例で言えば住民対策費との算盤勘定ですから気にもならないです。場合によっては複数の訴訟を提起する戦術も可能であると言う事です。

訴訟大国であるアメリカでは既に問題視され、一部の州でSLAPP規制が行われているようですが、アメリカだって訴訟を起す権利を重視する州ではSLAPPは野放しです。そして日本では実質的に野放しです。日本でもSLAPPに該当するとされる訴訟は既に行なわれているとも聞きます。くわばら、くわばらです。


以上、訂正情報と追加情報でした。