船瀬俊介氏の御紹介

私はこういうブログを書いている関係上、とくに違和感を感じる系の医療ソースを漁る時によくお出合いする名前です。実にあちこちにお名前が出てこられます。つうかそういう系統にはどうもネットワークがあるらしく、色々手繰っていけば同じようなメンバーに巡りあえるとした方が適切です。船瀬氏も御常連であられます。そういう意味ではそういう系統の大物と評価しても良いのかもしれません。

私には常識ですし、この手の情報に少しでも詳しい方なら常識と思っていますが、よくよく考えれば当ブログで御紹介した記憶がございません。「今さら」感が強すぎて、もうエエだろうです。そうしていたのですが、NATROM様が8/16付で船瀬俊介氏「日本の平均寿命統計は捏造である。実際の平均寿命はせいぜい50〜60歳程度」がなかなか興味深く、良い機会と思いますから二番煎じでご紹介としておきます。

ソースはYouTubeだそうなのですが探してみるとありました。

さて、ちなみにこのYouTubeは、

船瀬 俊介 さんが 2012/06/28 に公開

確かに他の画像で確認しても船瀬氏としか思えない人物がインタビューを受けています。なんのインタビューかは判りませんが、よくよく見ると船瀬氏が書かれたとしか判断できない、YouTubeの紹介文もあります。これが非常に長いのですが、一部引用してみます。

日本の平均寿命統計は捏造であることを船瀬俊介が語りました。

日本の26年連続で世界一長寿は後出しジャンケンの大嘘です。コンピューターが発達した時代に前年の平均寿命をなぜ次の年の7月に遅らせて発表するかわかりますか。計算に7ヶ月もかかりますか?

他の国の発表を待って後出しジャンケンで1位だったという発表をするためです。だから日本が発表するときに世界一の長寿記録が確定するわけです。他の国の発表が残っていれば暫定の一位にしかなりません。

その証拠に日本の平均寿命世界一を叩きだした計算公式は一切発表できません。厚労省はまったく計算などしていないからです。

日本人の実際の平均寿命は二人に一人は医者に殺される医療殺戮大国のため、推定ですが、せいぜい50〜60歳程度です。

・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・

医療統計が意図的に捏造されていたとなれば、"natrom"医師などが主張していた世界一の長寿だからがん死が多いなどの根拠のほとんどが崩壊することになります。

まず平均寿命に関する船瀬氏への反論はNATROM様の主張に深く同意します。あえて付け加えれば、官僚が自らの政策に都合が良いようにデータ操作を行う事は否定しません。ただし操作するのは基本データへの統計処理法であり、基本データ自体は操作しません。基本データまで操作すれば、それは捏造となり犯罪となります。

そんな考え方は「甘い」とするのは勝手ですが、船瀬氏が頼る論拠では到底覆せるレベルのものではありません。官僚が基本データまで操作しているとなれば、官僚が日常的に犯罪に手を染めているのと同じ事になります。人を犯罪者扱いするには、誠に根拠が薄弱過ぎるとさせて頂きます。陰謀論を語るにしても、もう少し他に「もっともらしい」ネタはあるだろうぐらいが私の感想です。ちょっと面白かったのは、

    医療統計が意図的に捏造されていたとなれば、"natrom"医師などが主張していた世界一の長寿だからがん死が多いなどの根拠のほとんどが崩壊することになります。
NATROM様の存在がいかに大きいかを証明するものとして微笑ましかったです。どうにも曖昧な論拠を強く断言する事を繰り返し、聞くものをなんとなく得心させてしまう手法に私は感じました。一種の強弁法ですが、きっと船瀬氏の持ち味ぐらいに理解させて頂きます。もう一つ付け加えれば「お前は知らないが、オレは真実を知っている」です。

どう言えば判り安いかですが、論拠のかなりの部分は船瀬氏しか知らないものです。それを信じるか否かは船瀬氏の信用次第になります。平均寿命についての細かい反証自体はNATROM様に任せましたが、もう少し違う面を紹介してみたいと思います。上記したYouTubeの紹介文の続きに

  • 世界一長寿の虚構伝説は医猟の殺人罠に誘うための偽造されたものです。釣り鉤に付けた疑似餌のようなものです。日本の長寿は医療技術のおかげてもなんでもありません。
  • 世界一長寿の捏造をした動機は殺人医療や製薬の功績を演出するための根拠です。製薬利権が金を払って厚労省に作らせていただけです。

こういうのがあります。これだけでは判り難いのですが、船瀬氏は抗がん剤利権と言うのを強く主張されています。平均寿命の件はその延長線上のものと受け取るのが自然と存じます。参考になりそうなものに化学療法の悪夢 抗ガン剤は猛烈な究極発ガン物質 船瀬俊介てのがあります。

これも投稿者は、

船瀬 俊介 さんが 2012/05/11 に公開

こうなっています。ここにも船瀬氏自身が書かれた、もしくは船瀬氏の責任の下で書かれた紹介文があります。分割しながら紹介させて頂きます。

船瀬俊介の本の紹介、対談動画、講演動画を発信していきます。

現代医学を騙るガン治療の正体は虚構の病魔を演出し、獲物を悪化させて資産を根こそぎ収奪するために計画された猛烈な発病作戦です。現代医学を騙る疫病ビジネスは国家利権­­­と手を組み、独占利権として君臨することでやりたい放題の凶悪犯罪に手を染めてきました。

内容に関しては書いてある以上の意味は乏しいのでお茶漬けサラサラ程度の説明で必要にして十分と思いますが、私が気になったのはその表現法です。どうにも強い表現が団体さんで盛り込まれています。平均寿命の話でも「医猟」が使われています。

通常は「医猟」ではなく「医療」です。あえて「医猟」を使われると言うのは、医療関係者がマスコミを「マスゴミ」、ジャーナリストを「ジャーマリスト」と表現するようなものです。こういう用法はあまり好ましくないの批評もあり、私は極力自粛しています。これはマスコミにも心ある人はおり、ジャーナリストにも心ある人がおられると考えるからです。

十束一絡げでは、本来味方になってくれる人まで敵に回してしまうです。ですから「マスゴミ」にしろ「ジャーマリスト」にしろ、その名称に相応しい組織なり、人物を選んで使用するように努めています。そういう点で船瀬氏の表現法は、医師ないし医療者全体を貶めておられると受け取っても良さそうです。どう読んでも個別の特定をされた形跡が窺えません。

ここだけでも

  • 虚構の病魔
  • 猛烈な発病作戦
  • 現代医学を騙る疫病ビジネス
なかなか極彩色の表現がお好きなようです。

抗ガン剤と称した化学兵器剤はWHOに指定された第一級の猛烈発ガン物質として指定されています。

1925年にジュネーブ議定書で戦時使用が禁止されたマスタードガス(イペリットガス)などの発ガン物質を医療界は暴利を生み出す荒ましい発ガン性と重篤な後遺症に目を付­­­­け、患者を騙して投与し、意図的に発ガン、発病させ、虚構の病魔を演出して甚大な被害を出している事実が隠蔽されてきました。現代医学はガンを治す気など全くありま­せ­ん­。まったく逆です。病魔をいかに爆発させ、暴利の収奪の得るかという研究に明け暮れています。

ここが船瀬氏の持論の核らしく、マスタードガスが毒ガスとして指定されているので、広い意味での派生薬品とも言える抗がん剤は毒物そのものであると言う事のようです。そういう薬剤であるから、

    患者を騙して投与し、意図的に発ガン、発病させ、虚構の病魔を演出して甚大な被害を出している事実が隠蔽されてきました
隠蔽が巧妙すぎて、船瀬氏を含むわずかな人間しか気が付かない真実とされています。

抗ガン剤の本当の正体は凄まじい第一級の猛烈発ガン物質です。ピンクリボン運動の実態は医療マフィアたちによる毒ガスハンティングです。

作用機序が解明されたことで、現代医学で治療と称してやっていることのほとんが収奪を目的とした凶悪犯罪であることが科学的根拠として証明できました。

マスタードガスが大元であるから、当然の事として派生する抗がん剤はマスタードガス同様の猛毒物質で間違いないの論拠なんですが、それだけで、

    科学的根拠として証明できました
なかなか潔い断言です。それにしてもここでも「医療マフィア」「凶悪犯罪」「毒ガスハンティング」と目にもおどろ怖ろしい言葉が散りばめられています。

悪魔達は国家利権と手を結び、独占利権でマスタードガスなどを使用した史上最悪の悪徳商法を繰り返してきました。

この独占利権が世界的に牛耳る悪魔達の暴力を止めなければなりません。そのためには、まず被害者が声を上げることが必要です。

なにか読みながら悪酔いしそうになるのですが、ついに「悪魔」が出てきました。ここまで表現が強いと「悪徳商法」なんて穏やかな表現に感じてしまうのは一種の感覚麻痺でしょうか。

ガン治療と称した悪徳詐欺を行っている医者や病院を追究することが可能です。

猛威を振るう医療詐欺犯罪、抗ガン剤被害の取材をしており、下記のマスタードガス系の薬剤又は同様の作用機序であるアルキル化剤、プラチナ剤、放射線照射の被害を受けられ­­­た方、そのご­家族で取材させていただける方のご連絡をお待ちしております。

「悪徳詐欺」ぐらいはもう指摘してもインパクトはなさそうです。この後にズラズラと抗がん剤名とそれを使ったプロトコールが列挙してありますが、長いので省略します。



なんか評価と言うか感想を書かないといけないのですが、ふと思い浮かんだのが古舘一郎氏です。それも古舘氏が一番輝いていた新日本プロレスの中継時代です。レスラーを形容するのに船瀬氏と類似した言い回しをされていたと記憶しています。古舘氏の表現技法はプロレス中継と言うジャンルに革命を起こしたともされます。

古舘氏の成功はプロレスの本質を表現するのに非常にマッチした技法であったからとされます。ではその技法が他のジャンルでも同様に通用したかと言えば疑問です。古舘氏はプロレスからF1中継、さらには報道分野にと活動範囲を広げていますが、活動範囲が広がるほど評価は逆に下がっています。古舘氏の技法にベストフィットしたのがプロレスですが、他のジャンルには必ずしも適合しなかったです。

船瀬氏の表現技法はどうでしょうか。船瀬氏が現代医療を批判するのは自由ですが、どうにも科学論議としての批判と言うより、ひたすら読み手なり、聞き手の感情のみを刺激する表現技法にしか感じられません。そういう技法が船瀬氏の特徴と言われてしまえばそれまでですが、内容以前にそういう表現技法を好む人間は余り好きではありません。


それはそうと船瀬氏のwikipediaの紹介が面白いものでした。

船瀬 俊介(ふなせ しゅんすけ、1950年 - )は環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家。陰謀論者。

「環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家」はまあ良いとして、サラッと

    陰謀論者
こうもされているところに微笑が誘われました。えっと、この程度の紹介で船瀬氏の御人柄とか人物は御理解頂けたでしょうか。多くの人には既に常識と思っていますが、もしご存じない方がおられましたら、船瀬氏の「人となり」を知る機会になられたと言う事で幸甚に存じ上げます。