m3ブログランキング

ブログの内容は自由です。何を話題に取り上げようが、長かろうか、短かろうが書き手の自由です。最近は怪しい系のビジネスブログのTBが増えましたが、ビジネスに利用する事自体はブログの範疇です。ただ無制限の自由であるかと言えばそうではありません。大枠は公序良俗に反しないことです。どこかのブログ(もちろんSNSツイッター掲示板)で犯罪に該当する事を書いて警察沙汰になる話は定期的に出現します。

それとブログも著作物になります。それも全世界に公表している著作物です。当然の様に著作権も生じますが、著作権法にも問われるです。著作権法親告罪に近いので、冒しただけですぐに違反を問われる事はありませんが、書き手としては常に念頭に置いておくべきかと存じます。少なくとも私はそう考えてブログを書いているのですが、世の中には、

    出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想
このスタイルのブログはゴマンとあります。最終的には書いたブロガーの責任になりますから、云々するのは余計なお世話になりますが、ま、注意喚起ぐらいはしておいても悪くないと思いますから「抗弁できない著作権法違法」であるとだけさせて頂きます。ここはあえて注釈を加えておきますが、
    リンク + 一行感想
これなら著作権法をクリアできるんじゃないかと考えています。リンクについても著作権法の議論がありますが、このスタイルであれば現在の解釈では、余程の悪用でなければ問題なかったはずです。これも保証の限りではありませんので自己責任で宜しくお願いします。


さて、そういうスタイルのブログはさほどの人気を集めるのは難しいのがブログの世界です。ブログのエントリーも一種のコンテンツですから、内容がお粗末なものは見向きもされないです。ある種の読み物の面白さがないと読んでくれないです。世の中よく出来ているもので、違反ブログでは人気が集まらずスルーしてくれるです。

ただ「出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想」でも異様な人気を集めているらしいブログの存在が指摘されています。Back To The Street ふろむ診療所様の独占、m3ブログに掲載されている画像を見ていただくとわかります。ちょっと読み取り難いですが、

このブログがランキングを独占する勢いであるのが証拠として残されています。ブログの内容は、
    出所も示さず(ほぼ)全文引用 + 一行感想
m3は御存知の通り、原則と言うか建前として医師でなければ加入できず審査まであります。私も入る時にかなりの審査期間がありました。当然ですがm3ブログも医師が書いているはずです。当該ブログのプロフィールにも、

ニックネーム shushu
専門科目 眼科
性別 男性
年代 60代

こうは書かれています。もっともm3であってもニセ医者がしばしば紛れ込むので、真贋は読み手のリテラシーになりますが、とりあえず本物らしい印象だけは受けます。真贋を論じても答えは出ないので、今日は医師として扱いますし、言い方を変えれば医師と名乗って書いている限りは、医師としての矜持を問います。

問題点は2つです。


医師ともあろうものが

小見出しにしたセリフはあんまり使いたくないのですが、今日はあえて使います。医師の書き物といえば論文があります。これを書く時に無断引用どころか、無断転載を行うのがどれほどのマイナス評価(つうか論外)になるかは常識です。ブログと論文は違うという主張もあるかもしれませんが、公開されるコンテンツとしての引用・転載ルールは基本的に同じです。

何が言いたいかと言えば、著作権法について無知ではなく、引用の手法も知っている人間が平然とこれを無視している点です。知らなかったで済むとは言い難いです。もっとも、医師であってもこの程度の内容のブログは他にはないとは残念ながら言えませんので、この点は医師ともあろうものが「あんまり感心しない」程度にさせて頂きます。


ランキングの怪

ブログの内容はお粗末であるのはブログの多様性(あくまでも自己責任)として看過するとしても、珍妙極まるのは、この程度の内容のブログがランキングの上位を独占していると言う事です。ブログ系のランキングは順位と質が必ずしも一致しないのは知っていますが、あまりにも極端であろうです。またコメント数とランキングも必ずしも一致しないとは言え、私がザッと見る限りスパム・コメント、さらにはスパムTBしか見られません。

m3のランキング・システムはよく存じませんが、どうなっているのだろうです。ざっと見る限り「推薦」ボタンがあるので、一定期間の推薦数でランキングが行われているんじゃないかぐらいは見て取れます。そうなると、

  1. 本当に推薦したいと思った読者が推薦ボタンを押した
  2. なにか人為的な操作で一時的に推薦数を増やした
これも真相は不明です。ただ短期に推薦数が集まったらしい傍証として、Back To The Street ふろむ診療所様のエントリーに、

・・・と言うことで、本日午前中の「珍事」です。この記事をアップしたので既に快挙も消えたのですが、いつかこの日が来ると懸念していましたが、

前々からランキングに顔を出していたが、瞬間最大風速的にランキング寡占状態が出現したらしいです。ふ〜ん、てなところですが、そうなると考えられるのはランキング評価の基になる推薦数が非常に少ない可能性が出てきます。簡単なお話ですが、ランキング集計を行う単位時間内の総推薦数が100程度であれば、ものの10人(10ヶ所)ぐらいから推薦を送ればランクインするのは難しくないです。

ブログ・ランキングと言うシステムはブロガーのモチベーションを掻き立てる存在として否定しませんが、内実が薄っぺらだとランキングの価値自体が低下します。読み手はランキングされるぐらいだろうから、幾多の激戦を勝ち抜いた人気エントリーであろうと無意識に思うのですが、実は学級会程度の規模の投票数でランキングが決まっているんじゃないかです。

別に違法でもなんでもないのですが、これはブログ側が悪いと言うより、ランキング運用システムの問題になるかと考えます。言ったら悪いですが場末ランキングみたいにも見えてしまいます。

ここで別の可能性は残るには残ります。十分な推薦数なりの母数があり、真にこのブログが支持されている可能性です。理由も無い事も無く、どうも転載しているのはm3記事が中心のようで、m3記事には会員専用コンテンツとして会員以外は読めない記事があったはずだからです。それを読める形で提示している点に人気が集まっているです。一種のリーク・ニュースみたいなものです。

どっちなんでしょうねぇ? 私としてはm3ブログランキングがどうであろうと、あんまり興味が無いのだけは確かですが・・・。