求ム! 情報公開

現在の医療者が注目している情報はどうしても新型ワクチン情報になりますし、医療関係者以外の方もやはり注目しています。そりゃ、周りでこれだけ患者が発生し、マスコミ情報を読めば「○○人目の死亡者」なんて目にすれば、気にならない方が不思議です。

それを知ってか知らずか、厚労省はしきりに観測情報ばかりをお流しになられます。観測情報が悪いとは言いませんが、依りによって摩訶不思議な事にマスコミに「のみ」ご熱心に流されます。そのため情報展開は、

こう伝播されるのですが、国民からの確認の問い合わせは「なぜか」医療機関です。このマスコミ情報と言うのが、厚労省がそう意図したものなのか、厚労省とマスコミがグルなのか、マスコミの能力が低いのか、それともすべてなのかは「まったく」不明ですが、ここまで煮詰まりきって、鍋の底から煙が立ち始めているというのに、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、まるで酔っ払いのような代物です。

情報は一次情報から離れるほど不正確になります。二次、三次と伝聞段階が増えるほど、中間の伝達者の能力により情報が変質します。国の重要な情報を、なぜマスコミからの二次情報以下で国民は満足しなければならないか非常に疑問です。国民が知りたいのは一次情報であって、マスコミが適当な知識と意図で要約した二次情報を聞きたいわけではありません。

国からの情報はマスコミを通してしか聞いてはならないと言う法律でもあるのでしょうか。それとも国はマスコミ保護のために、一次情報を国民に伝達しない便宜でも図っているのでしょうか。私は大いに不満です。


そりゃ、かつては既製マスコミしか国民に情報を流布する手段がなかった事は認めます。それは他に手段がなかったからだけの理由で、他に有効な手段が確立すれば、それも幅広く利用するのが国の責務と考えます。言うまでもなくネットで即座に公開することを私は求めます。ネットの情報伝達力はそこまで確実に成長しています。

難しい事を要求している訳ではありません。記者会見は参加できる人数はどうしても物理的に限られるかもしれません。そこから派生する記者クラブの問題は今日は置いておいて、記者会見の実況の様子を知る権利は国民に当然あるはずです。記者会見の様子を、記者質問まで含めてすべて撮影し、YouTubeに即日アップせよと言う事です。もちろんその時に使われた配布資料と同時にです。

そうすれば記者会見に参加して質問は行なえないにしても、国からの一次情報を国民は確認することが出来ます。


密室でゴニョゴニョ話された一次情報をマスコミフィルターを通してしか知ることができないのは、どう考えても国民を愚弄しています。一次情報を知る権利は国民すべてにあるはずであり、言っては悪いですが、本来なら国民一人一人に直接伝えるべき情報のはずです。一人一人が無理なので、既製マスコミを利用していると思ってはいますが、既製マスコミにだけしか伝えない姿勢は大いに疑問視します。

マスコミフィルターなんて通るために、心ある国民はメディア・リテラリソーなんて手間をかけ、暗号解読の様に一次情報を推測しなければならなくなっています。既製マスコミが一次情報を加工して二次情報を売るのは勝手ですが、国の情報ですから国民も一次情報を知る権利があるはずです。ネットを利用すれば、今まで記者クラブのメンバーのみしか知る事のできなかった一次情報の全貌を、はるかに多数の国民が知ることが可能になります。

既製マスコミの中でも新聞協会は高らかに、

    新聞は、このように高度に独創的な著作物性を有する各種記事
新聞が「高度に独創性」を発揮した「著作物」を作り、読み物の面白さで商売するのは営利企業の勝手です。そういう読み物を楽しみたい方を相手に商売されるのも自由です。しかし世の中には読み物ではなく「より正しい情報」を知りたい人間がゴマンといます。国から国民に伝えるべき情報まで、読み物のおもしろさを追及した「高度の独創性」による二次情報では困ります。

私は本当の意味での情報公開を求めます。情報公開とは、既製マスコミにだけ発表する事が「公開」である時代は過ぎ去っています。